ダナンには大手チェーンのホテルが増えています。海沿いにはヒルトン・ガーデン・インとフォーポイント・バイ・シェラトン、川沿いにはヒルトンダナンとコートヤード・バイ・マリオット。それぞれ立地や価格帯が異なりますが、この「Tru by Hilton Da Nang City Centre(トゥルー バイ ヒルトン ダナン シティ センター)」はそれらとはやや異なる文脈で選ばれるホテルです。
海沿いでもなく川沿いでもない。立地の華やかさよりも、空港への近さとコストのバランスで選ぶなら、ダナンのヒルトン・マリオット系列の中でここがもっとも合理的な選択になると感じました。2025年夏に開業したばかりの新しいホテルで、ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員として滞在しています。
| ホテル名 | Tru by Hilton Da Nang City Centre |
|---|---|
| 所在地 | ダナン市内中心部 |
| カテゴリ | Tru by Hilton(ライフスタイル・ミッドスケール) |
| アクセス | ダナン国際空港からGrabで約13分(約380円) |
| 予約経路・ステータス | ヒルトン・オナーズ ポイント宿泊(7,500ポイント)/ ダイヤモンド |
| 有償料金目安 | 約1,100,000 VND前後(2025年宿泊時) |
| 宿泊時期 | 2025年夏 |
空港から13分という立地の使い方

空港からGrabを使うと、所要13分、料金63,000 VND(約380円)でした。ダナン市内のホテルはどこも空港から近い部類に入りますが、その中でもこのホテルは最も近い位置にあります。
空港からの実際の移動経路。距離は3.82km。
空港使用料込みで63,000 VND。日本円で約380円でした。
一方で、観光の利便性という点では川沿いやビーチ沿いのホテルに劣ります。ハン川の夜景やダナン大聖堂、ミーケビーチへはGrabを使う距離感です。景色のある立地に泊まりたい場合や、ビーチへ歩いて出たい場合は、ヒルトン・ガーデン・インやヒルトンダナンの方が向いています。
このホテルが合う旅行者は、早朝・深夜フライトを使うケース、ダナンを乗り継ぎや移動の拠点として使うケース、そして宿泊費を抑えながら施設の新しさは確保したいというケースです。
7,500ポイントという水準
ヒルトン・オナーズのポイント宿泊で7,500ポイント。ダナンのヒルトンダナンと比べると必要ポイントは大幅に少なく、有償でも約1,100,000 VND前後と、ダナン市内の川沿い・海沿いの主要チェーンホテルと比べて手頃な価格帯です。全員に無料朝食がついている点を加味すると、実質的なコストの差はさらに開きます。
ただし、Truブランドは基本的にアップグレードの対象外です。ダイヤモンド会員であっても上位カテゴリへの移動は期待できません。その分、価格が抑えられているというブランドの設計上の判断です。
ロビーと共用スペース
夜のエントランス。Truのロゴサインがライトアップされています。
エントランスを入るとすぐにロビーラウンジが広がります。


ロビーはゲスト同士が交流することを意識した設計で、テーブルサッカー、バーカウンター、作業スペースが同じフロアに共存しています。夕方以降はカウンターがバーの雰囲気に変わります。
テーブルサッカーが置かれたラウンジエリア。
バーカウンター。夜は軽いドリンクを楽しめます。

集中できる半個室ブース。電源も確保されています。
グループ作業にも対応できる大型テーブル。コワーキング的な使い方を想定しています。
客室:コンパクトだが工夫が細かい



客室は広くありません。ベッドと洗面スペースがオープンにつながった構成で、バスタブもありません。Truブランドとしての設計方針がそのまま出ています。ただ、限られた面積の中での収納の工夫は細かく、荷物の多い旅行者でも使いやすい動線でした。
壁際のオープンラック。クローゼットの代わりにハンガーバーと棚が設置されています。
洗面台下にタオル、冷蔵庫、ゴミ箱が収まっています。デッドスペースがない設計です。
洗面台。シンプルな構成ですが清潔感があります。
トイレは個室タイプ。東南アジアのホテルとして標準的なハンドシャワー(ビデ)が付いています。
レインシャワー付き。水圧は十分で快適に使えました。バスタブはありません。
アメニティ類。基本的なものは揃っています。
全員無料朝食がこのホテルの最大の特徴
Truブランドの大きな特徴が、ステータスに関係なく全宿泊者に朝食が無料で提供されることです。ヒルトンダナンやコートヤードダナンでは、朝食無料はダイヤモンドなどのエリート特典として提供されるか、朝食付きプランを選ぶ必要があります。このホテルは全員に最初からついてきます。ポイント宿泊でも有償でも、朝食は込みです。

パン、サラダ、フルーツ、ヨーグルトといった洋食系のラインナップに加えて、ホットミールコーナーにはチャーハン、野菜炒め、蒸したての点心が並んでいました。
コールドミールコーナー。フルーツ、ヨーグルト、サラダ類が並びます。
ペストリーコーナー。クロワッサン等が並んでいます。
ホットミール。チャーハンや野菜炒めが並んでいます。
蒸したての点心。ミッドスケールホテルの朝食としては手が込んでいます。

朝食の内容は、価格帯とブランドポジションに対してかなり充実していると感じました。有償でも約1,100,000 VND前後というホテルで、ヌードルステーションまで揃っているのは想定以上でした。
ランドリー、フィットネス、ロッカー

長期滞在や旅の途中で立ち寄る場合に実用的なのが2Fの設備です。ランドリーは洗濯・乾燥あわせて40,000〜50,000 VND(約240〜300円)程度で利用でき、アイロン台も設置されています。
セルフランドリー。洗濯機と乾燥機が並んでいます。
料金表。洗濯・乾燥あわせて40,000〜50,000 VND程度です。
フィットネスジム。有酸素マシンに加えフリーウェイトエリアもあります。
ダンベルは複数のウェイトが揃っており、ウエイトトレーニングも一通りできます。

ダイヤモンド特典:ウェルカムアメニティとクッキー
室内に置かれていたウェルカムアメニティ。ミネラルウォーターとドライマンゴーです。
チェックイン時に提供されたチョコチップクッキー。ヒルトン系でよく見かける定番の演出です。
ダイヤモンド会員として提供されたのは、室内のウェルカムアメニティ(水とドライマンゴー)と、チェックイン時のクッキーです。前述の通りTruブランドはアップグレードが基本的に行われないため、ダイヤモンド特典の主軸はウェルカム系とポイント加算になります。
ダナンで泊まる場所を選ぶときの整理
ダナンには現在、ヒルトン・マリオット系列だけでも複数の選択肢があります。海沿い(ミーケビーチ方面)にはヒルトン・ガーデン・インとフォーポイント・バイ・シェラトン、川沿い(ハン川沿い)にはヒルトンダナンとコートヤード・バイ・マリオットがあります。いずれもこのTru by Hiltonより価格帯は上で、立地の魅力もそれぞれ異なります。
ヒルトンダナンはダイヤモンドでスイートへのアップグレードやラウンジアクセスが期待できる上位ブランドです。コートヤードは2025年5月開業の新しいハン川沿いのホテルで、高層階のインフィニティプールが特徴的です。ヒルトン・ガーデン・インとフォーポイントはビーチ沿いという立地で、海への動線が短い分、観光目的での利便性が高くなります。
このTru by Hiltonは、それらのどれとも異なる軸で選ぶホテルです。景色や立地を重視する旅行者には向きませんが、コストを抑えつつ施設の新しさと朝食をセットで確保したい場合、あるいは空港への近さを最優先にしたい場合には、ダナンのヒルトン・マリオット系列の中でもっとも合理的な選択になります。ポイント7,500で泊まれる水準として、使い道は明確です。
ダナンの他のホテルについては、Classy Milesの宿泊記もあわせて参照してください。


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