2025年7月、羽田からウィーンへ向かう旅程で、フィンエアーAY62便のビジネスクラスを利用しました。
今回の旅程は、まず羽田からAY62便でヘルシンキへ向かい、そこからフィンエアーAY1471便に乗り継いでウィーンへ入るルートです。
フィンエアーはかつて、ヘルシンキの地理的な位置を生かし、日本からヨーロッパへ比較的短時間で移動できる航空会社として知られていました。しかし現在はロシア領空を避けて運航しているため、日本発着便は以前より長いルートを飛んでいます。
今回のAY62便では、羽田を出発したあとアラスカ方面を経由し、北極圏側を回ってヘルシンキへ。スケジュール上は約13時間50分でしたが、実際の飛行時間は12時間ちょうどでした。
そして、この便で最も試してみたかったのが、フィンエアー独自のビジネスクラスシート「AirLounge」です。一般的なビジネスクラスとは違い、背もたれ自体がリクライニングしないという珍しい設計になっています。
この記事では、実際に搭乗したAirbus A350-900のAirLounge、フルフラット時の寝心地、機内食、マリメッコのアメニティ、プレミアムエコノミーの様子に加え、JALマイルで発券した際の必要マイル数と有償運賃との比較まで紹介します。
フィンエアーAY62便 フライト情報
| 航空会社 | Finnair(フィンエアー) |
|---|---|
| 便名 | AY62 |
| 区間 | 東京・羽田(HND)→ヘルシンキ(HEL) |
| 搭乗時期 | 2025年7月 |
| 搭乗クラス | ビジネスクラス |
| 機材 | Airbus A350-900 |
| 機体番号 | OH-LWA |
| 実際の飛行時間 | 12時間00分 |
| 今回の飛行ルート | アラスカ方面を経由して北回り |
| 発券 | JALマイルを利用した特典航空券 |
今回は羽田からウィーンへ向かう旅程の1区間目
今回のAY62便は、羽田からウィーンへ向かう旅程の最初の区間です。
羽田からヘルシンキまでAirLoungeを搭載した長距離ビジネスクラスに乗り、ヘルシンキ到着後はフィンエアーAY1471便のビジネスクラスでウィーンへ乗り継ぎました。
長距離線のAirLoungeと、欧州内短距離線のビジネスクラスでは座席やサービスがかなり違います。東京からウィーンまでの旅程を考えている方は、2区間を続けて見ると全体のイメージがつかみやすいと思います。
ウィーン到着後は、空港直結のモクシー・ウィーン エアポートに宿泊しました。到着が遅い日や翌朝早く移動する旅程では使いやすいホテルです。
フライトログ:今回はアラスカ方面を経由して12時間
フィンエアーは以前、日本からヘルシンキを経由してヨーロッパへ向かう際、地理的に短いルートを飛べることを強みとしていました。
現在はロシア領空を避けて運航しているため、日本とヘルシンキを結ぶ便は以前より長い飛行経路を取っています。

今回のAY62便では、日本を出発したあとアラスカ方面を経由し、北極圏側を回ってヘルシンキへ向かいました。
スケジュール上は約13時間50分を予定していましたが、実際の飛行時間は12時間ちょうど。予定よりかなり早くヘルシンキに到着しています。
かつてのように「ヘルシンキ経由なら日本からヨーロッパへ最短」という状況ではありませんが、今回の便に限っていえば12時間で到着しました。
飛行ルートや所要時間は、その日の風向き、気象条件、航空管制などによって変わります。アラスカ方面を毎回同じように経由するとは限らないため、ここでは2025年7月に実際に搭乗した便の記録として紹介しています。
ビジネスクラス:リクライニングしないAirLounge
今回の搭乗で一番試してみたかったのが、フィンエアーのAirLoungeです。

キャビンは濃紺と白を基調とした落ち着いた内装です。ビジネスクラスの各座席から直接通路へ出られる配置になっています。

AirLoungeの最大の特徴は、一般的なビジネスクラスのように背もたれそのものがリクライニングしないことです。
最初は「12時間これで大丈夫なのか」と思いましたが、実際に座ってみると印象が変わりました。
座席というより、固定された大きなシェルの中に座る感覚に近く、マリメッコのクッションを使いながら自分で姿勢を調整します。

周囲を囲むシェルが高いため、座った状態では通路側からの視線もそれほど気になりません。
あぐらをかいたり、体を横に向けたりしやすく、一般的な航空機の座席より姿勢の自由度が高いと感じました。
フルフラットにするとAirLoungeの良さが分かる

就寝時には、座面と足元のオットマン部分をつなげてベッドを作ります。

ベッドにすると、AirLoungeの広さがより分かりやすくなります。
一般的なビジネスクラスのようにシートそのものを倒すのではなく、もともと広い空間をフラットな寝床として使う考え方です。
今回12時間乗ってみて、個人的には座っているとき以上に、横になったときの快適さが印象に残りました。
一方で、背もたれを細かく動かしながら自分好みの角度を作りたい人には、一般的な電動リクライニングシートの方が使いやすい可能性があります。このあたりは好みが分かれると思います。
収納と電源:長距離便で使いやすい
AirLoungeは座席まわりの収納も比較的充実しています。

ヘッドフォンは専用スペースに収納されています。

サイド部分には大きめの収納があります。PCやカメラなど、飛行中に使うものを手元に置いておけるのは便利でした。

電源はUSB-A、USB-C、コンセントが用意されています。12時間のフライト中にスマートフォンやPCを使っても、充電環境には困りませんでした。
機内食:フィンランドらしい食器とデザイン
離陸後は機内食のサービスが始まります。

今回の便では、前菜とメイン料理を組み合わせた食事が提供されました。
ブルーベリージュース

フィンエアーに乗ると飲みたくなるのがブルーベリージュースです。
今回もいただきました。グラスにはフィンランドのイッタラが使われていて、料理だけでなく食器からもフィンランドらしさを感じられます。
ディナー

ナプキンなどにもマリメッコが使われています。

こちらが今回いただいた前菜です。

続いてメイン料理です。
豪華さを強く打ち出すというより、食器やテーブルウェアを含めて全体のデザインが揃っているところがフィンエアーらしいと感じました。
到着前の朝食

ヘルシンキ到着前には2回目の食事が提供されました。
今回はエッグベネディクトとソーセージなどをいただきました。長時間のフライト後なので、このくらいのボリュームでも十分でした。
マリメッコのアメニティ

ビジネスクラスではマリメッコのアメニティポーチが用意されていました。
機内のクッションやテーブルウェアなどにもマリメッコが使われており、機内の各所でフィンランドのデザインに触れられます。

スリッパも用意されています。
ラバトリー

ラバトリーはA350の一般的なサイズです。

2025年7月の搭乗時には、フィンランドのブランドSEESのハンドソープなどが置かれていました。
機内用品は時期によって変更される可能性があるため、今回の搭乗時の内容として紹介しています。
プレミアムエコノミーとエコノミーも確認
搭乗時に後方のキャビンも確認しました。

こちらがプレミアムエコノミーです。
ビジネスクラスほどのスペースは必要ないものの、12時間前後の長距離便でエコノミーより余裕が欲しい場合には比較したいクラスです。

エコノミークラスも濃紺を基調にしたキャビンで、マリメッコのアイテムが使われています。
座席仕様は使用機材によって異なる場合があるため、予約時には実際の便のシートマップを確認するのが確実です。
JALマイルで発券:110,000マイル+90,560円
今回の羽田→ヘルシンキ→ウィーン往復は、JALマイルを利用したフィンエアーの特典航空券として発券しました。
| 旅程 | 羽田→ヘルシンキ→ウィーン往復 |
|---|---|
| 搭乗クラス | ビジネスクラス |
| 必要マイル | 110,000 JALマイル |
| 諸税・燃油サーチャージ等 | 90,560円 |
JALの提携航空会社特典航空券は、旅程全体の区間距離と搭乗クラスによって必要マイル数が決まります。今回の110,000マイルは、このウィーン往復旅程を発券した際の実績です。
有償運賃と比べると1マイル何円だったか
今回と同時期に有償のビジネスクラス運賃を検索した際は、往復でおおむね80万〜100万円程度でした。
有償運賃は検索するタイミングや日程によって大きく変わるため、一律に比較することはできません。ただ、今回の発券条件を数字にすると、マイルを使った意味が分かりやすくなります。
たとえば有償運賃を90万円とすると、実際に支払った90,560円を差し引いた約809,000円分を110,000マイルで置き換えた計算になります。
この場合、1マイルあたりの価値は約7.4円です。
| 有償運賃80万円の場合 | 約6.4円/マイル |
|---|---|
| 有償運賃90万円の場合 | 約7.4円/マイル |
| 有償運賃100万円の場合 | 約8.3円/マイル |
もちろん「JALマイルは1マイル7円以上の価値がある」と一般化できるものではありません。特典航空券を取る時期、行き先、有償運賃によって価値は大きく変わります。
ただ、夏休み時期のヨーロッパ行きビジネスクラスという今回の条件では、現金で購入するよりもマイルを使う意味を感じやすい発券でした。
AirLoungeに12時間乗って感じたこと
搭乗前に一番気になっていたのは、「リクライニングしないビジネスクラスで長時間過ごせるのか」という点でした。
実際に12時間乗ってみると、AirLoungeは一般的なビジネスクラスとは考え方がかなり違います。
背もたれを好きな角度へ動かすことはできません。その代わり、シートそのものが広く、クッションを使いながら姿勢を変えやすい。横になると広いフラットスペースを作れるため、今回のフライトでは特に睡眠時の快適さが印象に残りました。
一方で、電動リクライニングで細かく姿勢を調整したい人には好みが分かれると思います。
「リクライニングしない」という特徴だけを見ると不思議なシートですが、12時間実際に使ってみると、座席を動かすのではなく自分が動くという設計の意図が分かってきます。
ヘルシンキ到着後はAY1471便でウィーンへ
AY62便でヘルシンキに到着したあとは、ウィーン行きのAY1471便へ乗り継ぎました。
AY1471便ビジネスクラスの搭乗記では、ヘルシンキ空港での乗り継ぎや、ヨーロッパ内路線のビジネスクラスが長距離線とどのくらい違うのかを紹介しています。
ウィーン到着後は空港直結のモクシー・ウィーン エアポートに宿泊しました。フライト到着後すぐ休みたい旅程では便利な立地でした。
まとめ:AirLoungeとマイル発券の両方が印象に残ったAY62便
今回のAY62便で最も印象に残ったのは、やはりAirLoungeです。
一般的なビジネスクラスのようなリクライニング機構を持たず、広いシェルの中で自分が姿勢を変えるという設計はかなり独特です。
今回の12時間のフライトでは、食事をしたりPCを使ったりする時間も快適でしたが、特にフルフラットにして眠るときの広さが気に入りました。
一方で、フィンエアーは以前のように「日本からヨーロッパへ短時間で飛べる航空会社」という位置づけではなくなっています。今回もアラスカ方面を経由する北回りルートでした。
それでも今回の便は実飛行12時間で到着し、その後AY1471便でウィーンへ乗り継ぐことができました。
さらに、今回の往復旅程は110,000 JALマイル+90,560円で発券。有償運賃との比較では、検索したタイミングによっておおむね1マイル6〜8円台に相当する使い方になりました。
シートそのものの面白さだけでなく、「JALマイルをヨーロッパ行きビジネスクラスにどう使うか」という意味でも、今回の旅程は印象に残っています。
今回のAY62便で印象に残ったポイント
- 2025年7月に羽田からヘルシンキまでビジネスクラスで搭乗
- 今回の実飛行時間は12時間00分
- アラスカ方面を経由する北回りルートだった
- A350-900のAirLoungeを利用
- リクライニングしない一方、座席内で姿勢を変えやすい
- フルフラット時のスペースが広く、今回の搭乗ではよく眠れた
- マリメッコやイッタラなどフィンランドらしいデザイン
- 羽田→ヘルシンキ→ウィーン往復を110,000 JALマイル+90,560円で発券
- 同時期の有償運賃との比較では約6〜8円台/マイル相当だった
AirLoungeは万人に同じように合うシートではないと思います。ただ、一般的なビジネスクラスとはかなり違うため、フィンエアーを利用するなら一度体験してみる面白さがあります。
本記事の機材、シート、機内食、アメニティ、飛行ルート、飛行時間、必要マイル数、有償運賃との比較などは2025年7月搭乗・発券時の内容を中心に紹介しています。運航機材、サービス内容、航空券価格、特典航空券の条件などは変更される場合があります。最新情報はフィンエアーおよびJAL公式サイトをご確認ください。


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