2023年11月、アブダビへ。
今回の渡航は、アブダビの空の玄関口が歴史的な転換を迎えるタイミングと重なりました。11月1日に新ターミナル(現在のザイード国際空港 ターミナルA)が華々しく開業したものの、航空会社の移行期間中であったため、私が搭乗したフライトは往復ともに慣れ親しんだ「旧ターミナル」を利用することに。
あの独特の湿度と混沌、そしてどこか懐かしい旧空港の空気を吸い込むのも、これが最後かもしれません。
そんなノスタルジーに浸りつつ向かった滞在先は、開発が加速するヤス・アイランドの「ヒルトン・アブダビ・ヤス・アイランド (Hilton Abu Dhabi Yas Island)」。
今回はヒルトン・オナーズのポイントを利用した宿泊でしたが、繁忙期にもかかわらずダイヤモンド会員の特典でスイートルームへのアップグレードに成功。その詳細な記録と、ホテルが持つポテンシャルについてレポートします。
ヒルトン・アブダビ・ヤス・アイランド 施設概要
| ホテル名 | Hilton Abu Dhabi Yas Island |
|---|---|
| 所在地 | Yas Bay Waterfront, Abu Dhabi, UAE |
| アクセス | アブダビ国際空港からタクシーで約12分 |
| チェックイン/アウト | 15:00 / 12:00 |
| 会員プログラム | Hilton Honors |
アクセス:Uberで実証、空港からわずか12分の近さ
アブダビ到着後、すぐにUberを手配してホテルへ向かいました。
実際に乗車して驚いたのが、その「近さ」です。旧ターミナル(Terminal 1)からヤス・ベイ(Yas Bay)まで、所要時間はわずか12分でした。
料金も非常にリーズナブルで、空港使用料などが含まれているにもかかわらず、トータルでAED 51.00(約2,000円)でした。
空港とホテルの正確な位置情報と所要時間(12分)。
料金はAED 51.00(約2,000円)。空港使用料込みでこの価格。
深夜便での到着や早朝出発のフライトを利用する場合、この立地の良さは最強の武器になります。
チェックイン:繁忙期に見せたダイヤモンド会員の底力
ホテルに到着したのは午後。エントランスをくぐると、高い天井とモダンなアートワークが印象的なロビーが広がっています。
ロビー中央には見事な胡蝶蘭が飾られており、ラグジュアリーな空間を演出しています。
今回は、ヒルトン・オナーズポイントを利用して「キング・ゲストルーム(スタンダードルーム)」を2泊予約していました。使用ポイント数は計140,000ポイント(1泊あたり70,000ポイント)です。
アブダビのベストシーズンである11月、しかもF1アブダビグランプリの開催も近く、ホテル内は欧米からの観光客でごった返しています。
「この混雑状況だと、さすがにアップグレードは厳しいかもしれない…」
そんな不安を抱きながらチェックイン手続きを進めていると、フロントのスタッフがキーボードを叩く手が止まり、笑顔でこう告げました。
「ダイヤモンド会員様ですね。本日は満室に近い状況ですが、特別にスイートルームをご用意いたしました」
アサインされたのは「キング・ワンベッドルーム・スイート (King One Bedroom Suite)」。ボトムの部屋から一足飛びでのスイートへのアップグレードです。
実際にアップグレードされた後の予約詳細画面。140,000ポイントでこの部屋に泊まれる価値は計り知れません。
これだからホテルステータスの維持はやめられません。
ルームツアー:70㎡超のモダン・スイート
指定された高層階の部屋へ向かいます。
廊下の絨毯はふかふかで、新築ホテル特有の清潔感が漂っています。
リビングルーム
ドアを開けると、まずは長いエントランスホール。その先には、太陽の光が降り注ぐリビングルームが広がっていました。
独立したリビングルーム。パープルのチェアがアクセントになったモダンな内装です。
リビングの中央には、大人3〜4人が座れるほどの大きなソファセットが配置されています。窓の外にはヤス・ベイの水面が広がり、リゾート気分を一気に高めてくれます。
夕暮れ時のリビング。温かみのある間接照明が良い雰囲気を醸し出します。
テーブルにはウェルカムギフトとして、ヒルトンのロゴ入りボックスに入ったチョコレートが用意されていました。こうした細やかな心遣いが嬉しいですね。
濃厚で美味しいプラリネチョコレートでした。
ベッドルーム
リビングの隣は、完全に独立したマスターベッドルームです。
こちらも床から天井までの大きな窓があり、開放感は抜群です。
キングサイズのベッドの足元にはカウチソファも。バルコニーへ直接出ることも可能です。
バスルーム・ウェットエリア
今回のアップグレードで最も満足度が高かったのが、このバスルームです。
黒い石目調のタイルと木目を組み合わせたデザインは、非常にシックで高級感があります。
シャワーブースとバスタブは独立タイプ。広々としていて使い勝手が良いです。
特に夕暮れ時の美しさは格別です。大きな鏡に夕日が反射し、バスルーム全体が黄金色に染まる瞬間は、思わず息を呑むほどでした。
ダブルシンクの洗面台。ここからも外の景色を楽しめます。
客室からの眺望
バルコニーに出ると、眼下にはホテルのプールと、その先に広がるヤス・ベイのパノラマビューが待っています。
リゾート感満点の景色。対岸にはアブダビの近代的なビル群が見えます。
夕方になると、空と海がオレンジ色に染まり、ドラマチックなサンセットショーが始まります。
施設:広大なプールとリゾート感
ホテルの中心には、リゾートの顔とも言える広大な屋外プールがあります。
ヤシの木に囲まれた白い建物とのコントラストは、まさに「中東のリゾート」といった趣です。
プールサイドには「LIFE IS COOL IN THE POOL」と書かれたサーフボード型のフォトスポットや、子供たちが遊べる噴水エリアもあり、ファミリー層にも大人気でした。
夜になるとプール全体がブルーにライトアップされ、幻想的な雰囲気に変わります。
水面にホテルの灯りが映り込み、昼間とは全く違う表情を見せてくれます。
エグゼクティブ・ラウンジ
ダイヤモンド会員としてアクセスできるエグゼクティブ・ラウンジは7階に位置しています。
チェックイン時にいただいた案内状によると、営業時間は以下の通りでした。
- 朝食: 7:00 – 11:00
- アフタヌーンティー: 15:00 – 17:00
- ハッピーアワー: 18:00 – 20:00
ラウンジ内は、落ち着いた大人の空間が広がっています。
鮮やかなブルーのソファが印象的なシーティングエリアや、フード類が並ぶビュッフェカウンターなど、デザイン性の高さが伺えます。
カクテルタイムには、ホットミールやデザートも提供され、お酒と共にゆっくりとした時間を過ごすことができます。
朝食:Graphos Social Kitchen
朝食は1階のメインダイニング「Graphos Social Kitchen」でいただきます。
高い天井とインダストリアルなデザインが特徴的な、巨大なフードホールです。
店内にはライブキッチンが点在しており、活気にあふれています。チェック柄のタイルがお洒落なカウンターでは、シェフたちが忙しそうに料理を作っていました。
ビュッフェの品数は圧倒的です。フレッシュなフルーツやサラダはもちろん、焼き立てのパンも種類豊富に並んでいます。
天気が良かったので、テラス席でプールを眺めながらコーヒーをいただきました。これぞリゾートの朝、という贅沢な時間です。
【重要】テーマパークチケット特典の注意点
最後に、このホテルの大きな魅力である「テーマパークチケット特典」について、重要な情報をお伝えします。
ヒルトン・アブダビ・ヤス・アイランドでは、ヤス・アイランド内のテーマパーク(フェラーリ・ワールド、シーワールドなど)のチケットが「1泊につき1名分」付与される特典があります。
しかし、これは「宿泊者全員に無条件で付与される」わけではありません。
ホテルの規定を確認すると、「すべての部屋タイプ/料金プランに適用されるわけではありません(Offer is not applicable for all room types/rate plans.)」と明記されています。
つまり、チケット特典を享受するためには、予約時に「チケット付きプラン」を選択するか、特典対象となる部屋タイプ/料金で予約する必要があります。ポイント宿泊や最安値のプランでは対象外となるケースも多いため、予約の際はプラン内容を十分にご確認ください。
対象プランで予約できれば、1枚1万円以上するチケットが実質無料となるため、コストパフォーマンスは劇的に向上します。これから予約される方は、この点を念頭にプラン選びをすることをおすすめします。
2023年11月のアブダビ滞在。旧ターミナルのノスタルジーから始まりましたが、ホテル体験は最新鋭かつ最高のものでした。
140,000ポイントでのポイント泊にもかかわらず、繁忙期にフロントでスイートへのアップグレードを引き当てられたのは、まさにヒルトン・ダイヤモンド会員の真骨頂。
広大な客室、充実したラウンジ、そして空港からのアクセスの良さ。これらを総合すると、アブダビでの滞在先としてこれ以上の選択肢を見つけるのは難しいかもしれません。
ヒルトン・アブダビ・ヤス・アイランドのおすすめポイント
-
💎 ダイヤモンド会員の威力
繁忙期でもスイートへのアップグレード実績あり。ラウンジアクセスも滞在の質を大きく向上させます。 -
🎢 強力なテーマパーク特典
対象プランでの予約が必要ですが、チケット代が実質無料になるコスパは圧倒的です。 -
📍 アクセスの良さ
空港から約12分、約2,000円。Uber利用履歴が証明する通りの快適さです。 -
🛁 スイートの快適性
70㎡超の広さと独立したリビング、豪華なバスルームは、長期滞在でもストレスを感じさせません。
アブダビへの旅行を検討されている方は、ぜひこのホテルを候補の最上位に入れてみてください。
期待を裏切らない、素晴らしい滞在になるはずです。


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