ソウルで観光だけでなく、ホテルで過ごす時間も楽しみたい。そんなときに候補に入るのが、汝矣島(ヨイド)にあるコンラッド・ソウルです。
漢江沿いの金融街に建つホテルで、IFC Mallと地下でつながり、ザ・ヒュンダイ・ソウルもすぐ近く。明洞や弘大のように外へ出ればすぐ観光地という立地ではありませんが、その分ホテル周辺は比較的落ち着いています。
今回は2024年10月の週末に宿泊しました。予約にはヒルトン・アメックス・プレミアムカードの無料宿泊特典を利用し、ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員としての滞在です。
週末で混み合っていたため大きな客室アップグレードはありませんでしたが、もともと48㎡ある客室なので、実際に入ってみると「これならアップグレードなしでも十分」と感じる広さでした。さらに37階のエグゼクティブラウンジ、ZESTでの朝食まで利用しています。
ホテルだけでなく、『涙の女王』のロケ地となったザ・ヒュンダイ・ソウルにも実際に行ってきました。空港からのアクセスも含め、泊まって分かったコンラッド・ソウルの使い勝手を写真とともに紹介します。
コンラッド・ソウル 施設概要
| ホテル名 | Conrad Seoul |
|---|---|
| 所在地 | 10 Gukjegeumyung-ro, Yeouido, Yeongdeungpo-gu, Seoul |
| 規模 | 37フロア・434室 |
| 立地 | 汝矣島の金融街。IFC Mallと地下通路で接続 |
| 最寄駅 | 地下鉄5・9号線 汝矣島駅 |
| 宿泊時期 | 2024年10月 |
| 会員ステータス | ヒルトン・オナーズ ダイヤモンド |
| 予約 | ヒルトン・アメックス・プレミアムカードの無料宿泊特典 |
ダイヤモンドで実際に受けた特典・対応
| 特典・対応 | 2024年10月宿泊時 |
|---|---|
| 客室アップグレード | 週末の混雑もあり、大きなアップグレードなし |
| エグゼクティブラウンジ | 37階を利用 |
| イブニングカクテル | エグゼクティブラウンジで利用 |
| 朝食 | 今回は2階のZESTを利用 |
Hilton Honorsの特典やホテル独自の運用は変更されることがあります。上記は2024年10月に私が実際に宿泊した際の内容です。
アクセス:仁川空港・金浦空港のどちらからも行きやすい
コンラッド・ソウルは仁川国際空港と金浦国際空港のどちらを利用してもアクセスできます。
特に金浦空港からは地下鉄9号線で汝矣島駅まで乗り換えなし。仁川空港からは鉄道のほか、ホテル近くまで直接行ける6007番の空港リムジンバスがあります。
| 出発 | 移動方法 | 所要時間の目安 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 仁川空港T1 | AREX一般列車+地下鉄9号線 | 約65〜70分 | 約4,250ウォン前後 |
| 仁川空港T2 | AREX一般列車+地下鉄9号線 | 約70分前後 | 約4,850ウォン前後 |
| 仁川空港 | 6007番リムジンバス | 約60〜80分 | 17,000ウォン |
| 仁川空港 | 一般タクシー | 約50〜70分 | 約70,000ウォン前後が目安 |
| 金浦空港 | 地下鉄9号線 | 約25〜30分 | 約1,600ウォン前後 |
| 金浦空港 | タクシー | 約20〜30分 | 約20,000〜30,000ウォン前後 |
鉄道運賃やタクシー料金、所要時間は利用時期、交通カード、乗車区間、道路状況などによって変わります。上記は目安として考えてください。
仁川空港から:荷物が多いなら6007番リムジンバス
大きなスーツケースがあるなら、仁川空港から6007番の空港リムジンバスを利用する方法が分かりやすいです。
6007番は仁川空港から汝矣島方面へ向かい、「IFC Mall(Conrad Seoul Hotel)」に停車します。大人運賃は17,000ウォンです。
乗り換えなしでホテルの近くまで移動できるので、スーツケースを持って駅構内を移動したくない場合はこちらが楽です。ただし道路の渋滞に左右されるため、特にホテルから空港へ向かうときは時間に余裕を持っておいた方が安心です。
仁川空港から:安く移動するならAREX+地下鉄9号線
料金を抑えたい場合は、AREXの一般列車と地下鉄9号線を組み合わせます。
仁川空港からAREXで金浦空港駅まで移動し、地下鉄9号線に乗り換えて汝矣島駅へ向かうルートです。仁川空港第1ターミナルからなら約65分、第2ターミナルからはそれより少し長くなります。
運賃は第1ターミナルから4,000ウォン台前半、第2ターミナルから4,000ウォン台後半が目安。6007番と比べるとかなり安く、道路渋滞を気にしなくていいのも鉄道の利点です。
一方で金浦空港駅で乗り換えがあります。大きなスーツケースがあるならバス、身軽なら鉄道と考えると選びやすいと思います。
金浦空港から:地下鉄9号線が使いやすい
金浦空港からなら、地下鉄9号線がかなり使いやすいです。
金浦空港駅から汝矣島駅まで乗り換えなし。所要時間は約25〜30分で、交通カード利用なら運賃は1,600ウォン前後です。
2人以上で大きな荷物があるならタクシーも候補ですが、1人なら地下鉄の時間と料金のバランスが良く、私ならまずこちらを考えます。
汝矣島駅からホテルまでは地下通路

汝矣島駅からコンラッド・ソウルまでは地下通路でつながっています。
ただ、「駅直結」と聞いて改札を出たらすぐホテルだと思っていると、少し印象が違います。地下をしばらく歩き、動く歩道も使ってホテルへ向かいます。大きなスーツケースを持っていると、それなりに距離を感じました。
それでも雨や雪、夏の暑い日に一度も外へ出ず、IFC Mallを経由してホテルまで移動できるのは便利です。滞在中もそのまま地下へ降りれば買い物や食事に行けます。
『涙の女王』のロケ地、ザ・ヒュンダイ・ソウルもすぐ近く
コンラッド・ソウルに泊まるなら、ホテルのすぐ近くにある「ザ・ヒュンダイ・ソウル」にも立ち寄っておきたいところです。
2024年に放送された韓国ドラマ『涙の女王』では、キム・ジウォン演じるホン・ヘインが社長を務める「クイーンズ百貨店」が物語の重要な舞台になります。
そのクイーンズ百貨店の主要な撮影場所として使われたのが、汝矣島にあるザ・ヒュンダイ・ソウルです。

実際にホテルから歩いて行ってみました。コンラッドからすぐなので、ロケ地巡りとしてわざわざ別の予定を組むというより、ホテル滞在のついでに立ち寄れる距離です。
ドラマを見てから訪れると、「ここがクイーンズ百貨店か」と思いながら歩けるので、普通に百貨店へ行くのとは少し違った楽しさがあります。

建物の前には大型のアートも設置されています。周囲には高層ビルが並び、明洞や弘大とはかなり違う、汝矣島らしい街並みです。

館内にはファッションだけでなく、インテリア、雑貨、カフェ、レストランなども入っています。今回は館内も歩いてみましたが、買い物をしなくても見て回れる場所が多く、思っていたより長く滞在しました。
なお、『涙の女王』に登場する「クイーンズ百貨店」のすべての場面がザ・ヒュンダイ・ソウルで撮影されたわけではありません。ドラマでは複数の実在施設やセットを組み合わせて、ひとつの舞台として見せています。
それでも主要なロケ地のひとつがホテルのすぐ近くにあるので、『涙の女王』を見た人ならコンラッド・ソウルを選ぶ楽しみがひとつ増えます。
ロビー:印象に残る螺旋階段
ホテルに入ると、天井の高いロビーが広がります。
特に目を引くのが中央の螺旋階段です。

派手な装飾をいくつも置くのではなく、階段そのものをデザインとして見せる空間です。実際にロビーへ入ると自然と目が向き、今回の滞在でも印象に残りました。
コンラッドはホテルによって雰囲気がかなり違いますが、ソウルは華やかさを前面に出すというより、金融街のホテルらしい落ち着いた印象です。
チェックイン時にもらった館内案内

こちらは2024年10月のチェックイン時に渡された館内案内です。
当時のZESTの朝食時間、プールやサウナの利用時間、ターンダウンサービス、スパなどについてまとめられていました。
ホテルの営業時間は後から変更されることがありますが、こうして宿泊時にもらった案内を残しておくと、「実際にそのときどういう運用だったのか」が分かります。この記事でも2024年10月の宿泊記録として掲載しています。
客室:デラックスルームでも48㎡
今回宿泊したのはデラックスルームです。
週末で混み合っていたため、ダイヤモンド会員でも上位カテゴリーへの大きなアップグレードはありませんでした。
少し残念ではありましたが、部屋に入るとその気持ちはかなり薄れます。最も基本的なカテゴリーでも48㎡あり、キングサイズベッドを置いても周囲には十分な余裕があります。

2人で泊まっても窮屈さはなく、スーツケースを広げても動線を邪魔しません。ホテルで過ごす時間が長いなら、この広さはやはり楽です。

窓際にはデスクとソファがあります。デスクも十分な幅があり、PCを広げて作業するには使いやすい環境でした。
観光から戻ってすぐベッドに座るのではなく、ソファで少し休める。この余裕も48㎡ある客室の良さだと思います。
客室からの漢江とソウルの夜景

昼間は汝矣島の街並みを見渡せます。高層階らしい開放感があり、下にはザ・ヒュンダイ・ソウルも見えます。

夜になると印象が大きく変わります。漢江周辺から遠くまで街の明かりが広がり、この夜景は今回の滞在で特に印象に残りました。
昼間は外へ出ていても、夜は少し部屋で過ごしたくなる。コンラッド・ソウルは、そんなホテルでした。
バスルーム:バスタブと独立シャワー

バスルームも客室同様に広く、バスタブとシャワーブースが分かれています。
洗面台のミラーにはテレビが組み込まれており、バスタブに入りながらテレビを見ることもできます。

シャワーブースにはレインシャワーもあります。バスタブと独立しているので、2人で利用する場合も使いやすい構成です。

トイレも独立したスペースです。客室だけでなく、水回りにも十分な広さがあります。
アメニティはBYREDO

2024年10月宿泊時のバスアメニティはBYREDOで、香りはモハーヴェゴーストでした。
こういう部分はホテル選びを左右するほどではありませんが、普段とは違うアメニティを使えるのもコンラッドに泊まる楽しみのひとつです。
アメニティブランドは変更される場合があるため、宿泊時点の情報として参考にしてください。

客室にはミニバーも用意されています。必要なものが客室内に一通りまとまっています。
37階エグゼクティブラウンジ
ダイヤモンド会員として今回楽しみにしていたのが、37階のエグゼクティブラウンジです。

こちらが2024年10月の宿泊時に渡されたラウンジ案内です。
当時はラウンジを7時から22時まで利用でき、朝食は7時から10時30分、イブニングカクテルは17時から19時という案内でした。
現在は運用が変わっており、ホテル公式サイトでは朝食6時30分〜10時30分、アフタヌーンティー14時〜16時、イブニングカクテルは平日17時〜20時、週末・祝日16時30分〜19時30分と案内されています。
ラウンジ営業時間や提供内容は変わる可能性があるため、宿泊時に改めて確認するのが確実です。

中に入ると、ソファや本棚が配置され、ホテルの共用スペースというより落ち着いたリビングのような雰囲気です。
せっかく37階にあるので、空いていればやはり窓側に座りたくなります。ソウルの街並みと漢江方面を眺めながら過ごせるのは、このラウンジの大きな魅力でした。
イブニングカクテル
2024年10月宿泊時のイブニングカクテルでは、サラダやホットミール、韓国料理系のメニュー、アルコールなどが用意されていました。

「軽くつまむ」よりは、もう少ししっかり食べられる内容です。
ソウルでは外にも食べたいものが多いので、夕食を予定している日はここで食べ過ぎないようにした方がいいくらいでした。

ドリンクも一通り用意されています。夕方に37階からの景色を眺めながら、食事とお酒を少し楽しむ。ホテルで過ごす時間を重視するなら、このラウンジはかなり使いやすいと思います。
朝食:2024年10月はZESTを利用
翌朝は、2階のレストラン「ZEST」へ。
2024年10月の滞在ではダイヤモンド会員としてZESTを利用できました。朝食会場や無料利用条件はホテル側の運用によって変更される可能性があります。
現在のホテル公式サイトでは、ZESTの朝食営業時間は6時30分から10時30分、通常料金は大人67,000ウォンと案内されています。

ZESTはオープンキッチン形式の大型レストランで、入ってみると料理の種類の多さが目に入ります。特に野菜の並べ方が印象的で、朝食ビュッフェというより売り場のようにきれいに並んでいました。

ジュース類も複数用意されています。

パン類も種類が豊富です。品数を重視するなら、エグゼクティブラウンジよりZESTの方が向いていると感じました。

せっかくホテルに泊まっているなら朝食もゆっくり食べたい私には、ZESTを利用できたのは嬉しいところでした。
一方で、料理の品数より静かな環境や37階からの眺めを優先するなら、利用条件が合えばエグゼクティブラウンジで朝食を取る選択肢もあります。
ホテル周辺で食事をするなら
ラウンジとZESTだけでもホテルでの食事はかなり楽しめますが、せっかくソウルに来たなら外にも食べに行きたいところです。
コンラッド・ソウルは金融街にあるため、一見すると飲食店が少なそうに見えますが、汝矣島周辺にも韓国料理の店があります。
晋州家(チンジュチプ)
汝矣島で知られている店のひとつが晋州家です。名物は冷たい豆乳スープに麺を入れたコングクス。ホテルから徒歩圏なので、夏に滞在するなら候補にしやすい店です。
韓牛を食べるなら汝矣島周辺にも選択肢
汝矣島には韓牛を扱う焼肉店もあります。ホテルの外で韓国らしい夕食を食べたい場合でも、必ずしも明洞や江南まで移動する必要はありません。
麻浦エリアも比較的近い
漢江の対岸にある麻浦方面もアクセスしやすく、焼肉やローカルな韓国料理を食べに行く選択肢があります。
ホテル周辺でゆっくり過ごす日と、少し足を延ばして食べに行く日を分けられる。このあたりも汝矣島に泊まる面白さだと思います。
まとめ:ホテルだけでなく汝矣島まで含めて楽しめる
コンラッド・ソウルに泊まって印象に残ったのは、単純に「高級ホテルだった」ということではありません。
48㎡の客室でゆっくり過ごし、夕方は37階のラウンジへ。翌朝はZESTで朝食を食べ、そのままザ・ヒュンダイ・ソウルへ歩いて行く。ホテルの中と外を行き来しながら過ごせるのが、このホテルの面白さでした。
今回の週末滞在ではダイヤモンド会員でも大きな客室アップグレードはありませんでした。それでもベーシックルームで48㎡あり、ラウンジとZESTも利用できたので、滞在中に物足りなさを感じることはありませんでした。
仁川空港からは6007番のリムジンバスかAREX+地下鉄、金浦空港からは地下鉄9号線が使いやすく、特に金浦空港利用ならアクセス面でも選びやすいホテルです。
さらに『涙の女王』を見た人なら、クイーンズ百貨店の主要ロケ地となったザ・ヒュンダイ・ソウルがすぐ近くにある。これは他のソウルのホテルにはない楽しみ方でした。
実際に泊まって良かった点
- デラックスルームでも48㎡あり、客室にゆとりがある
- 37階のエグゼクティブラウンジを利用できた
- 今回の滞在ではZESTで朝食を利用できた
- 客室やラウンジからソウルの景色を楽しめる
- IFC Mallと地下でつながり、ザ・ヒュンダイ・ソウルも近い
- 『涙の女王』のクイーンズ百貨店主要ロケ地を徒歩圏で訪れられる
- 仁川空港から6007番リムジンバスでホテル近くまで移動できる
- 金浦空港から地下鉄9号線で乗り換えなし
一方で、明洞や東大門など主要観光エリアを中心に動く場合は、その都度地下鉄やタクシーでの移動が必要です。朝から夜まで観光地を回りたい人より、ホテルで過ごす時間も取りたい人の方が、このホテルの良さを感じやすいと思います。
ほかのコンラッド、ソウルのホテルと比較するなら
コンラッドにはソウル以外にも宿泊しており、東京と杭州も実際の滞在をもとに紹介しています。
コンラッド東京の宿泊記では、浜離宮や東京湾を望むベイビュールーム、エグゼクティブラウンジ、朝食、ヒルトン・ダイヤモンド特典を紹介しています。同じコンラッドでも、ソウルとは眺望やホテルの雰囲気がかなり異なります。
コンラッド杭州の宿泊記では、銭塘江を望む客室やエグゼクティブラウンジ、朝食に加え、実際に利用したホテルクレジットやダイヤモンド特典についてもまとめています。3軒を比べてみると、同じコンラッドでもかなり個性が違います。
一方、ソウルで宿泊エリアから比較するなら、ACホテル・バイ・マリオット ソウル江南の宿泊記もあります。汝矣島にあるコンラッド・ソウルに対して、こちらは江南エリア。空港からのアクセスや朝食、マリオット・ボンヴォイのプラチナ特典も実泊ベースで紹介しています。
コンラッドブランドで選ぶなら東京・杭州、ソウルでの立地やホテルステータスまで含めて比較するならACホテル・ソウル江南と見比べると、ホテル選びがしやすくなると思います。
本記事の宿泊体験、ダイヤモンド特典、朝食の利用条件、アメニティ等は2024年10月宿泊時のものです。交通料金、ホテル営業時間、Hilton Honors会員向け特典などは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。


コメント