【搭乗記】ベトナム航空 VN416 ビジネスクラス|ハノイ→仁川 往復62,000マイル、サーチャージゼロで乗る深夜便

ダナンからの旅程を締めくくる最終区間として、ハノイ・ノイバイ空港から深夜便で仁川を目指しました。VN416、23時40分発です。ANAマイルでベトナム航空を発券すると燃油サーチャージがかかりません。往復ビジネスクラスで62,000マイルという条件を見つけたとき、これは使ってみる価値があると判断しました。今回の旅程はINC→SGN→DAD、DAD→HAN→ICNというルートで、VN416はその最後の区間です。

航空会社 ベトナム航空(Vietnam Airlines)
便名 VN416
区間 ハノイ(HAN)→ 仁川(ICN)
機材 Boeing 787-10
クラス ビジネスクラス
所要時間 約3時間50分(23:40発 / 5:30着、時差+2時間)
予約経路 ANAマイル 62,000マイル(往復)+ 税金7,820円(燃油サーチャージなし)
搭乗日 2026年1月
目次

ANAマイルで発券、サーチャージがかからない理由

ANAマイルで特典航空券を発券するとき、燃油サーチャージ(YQ)の扱いは航空会社によって異なります。上乗せされる会社とされない会社があり、ベトナム航空は後者です。税金のみの実費で済むため、今回は7,820円でした。

往復ビジネスクラスで62,000マイルというのは、アジア域内の移動としてはコンパクトな数字だと思います。マイルを貯める手間を考えても、使い方として合理的な一手です。ベトナム旅行の帰路にこういうルートがあることは、Classy Milesの他の記事でも触れていますのでよければ合わせて読んでみてください。

ノイバイ空港、深夜のチェックイン

ハノイ・ノイバイ国際空港でのチェックインはスカイプライオリティのレーンを使いました。深夜23時台でも一般レーンには列ができており、優先レーンの恩恵ははっきりありました。出国審査も含め手続きは滞りなく進み、保安検査を抜けてからラウンジまでスムーズに到着できました。

ノイバイ国際空港のプライオリティ・ファストレーン
ノイバイのプライオリティレーン案内。ビジネスクラス乗客のほか、VIP、高齢者、障害者、妊婦、乳幼児連れなどが対象に列記されている。
ベトナム航空スカイプライオリティの案内看板
スカイプライオリティの案内サイン。「出発50分前までにセルフチェックイン、ゲートは15分前に閉まる」という注意書きも記されている。

Lotus Lounge:混んでいたけれど、食事は悪くなかった

出国後はベトナム航空のLotus Loungeへ。NASCO(ノイバイ空港サービス会社)が運営するラウンジで、ビジネスクラス乗客と一部のFFP上位会員が利用できます。2時間ほど滞在しました。

エントランスとラウンジ内

Lotus Loungeの入口
Lotus Loungeの入口。左のデジタルサイネージには利用可能な航空会社のロゴが一覧表示されており、自分の便が対象か確認できる。1月の訪問時もクリスマス仕様の装飾が残っていた。
Lotus Loungeの内部
木格子を使ったアジア調のインテリア。天井が高く開放感はあるが、深夜帯は座席の大半が埋まっていた。

正直なところ、落ち着ける場所を確保するのにしばらく時間がかかりました。深夜に複数の国際線が集中する時間帯で、ラウンジの利用者が多い。静かに過ごすというより、食べて搭乗に備えるというテンポです。この時間帯のノイバイは発着が多いので、混雑はある程度織り込んでおく必要があります。

ラウンジ内のNASCOクリスマスパネル
NASCOとベトナム航空共同のクリスマスパネル。フォトスポットとして設置されていたが、1月に来て残っているとは思っていなかった。

食事とドリンク

食事はビュッフェ形式で、ベトナム料理を中心にした構成です。ブンボー(Bún Bò)のコーナーがあり、厚切りの牛肉とライスヌードルが盛られた器にスープとチリ、ライムを自分で足していくスタイルでした。深夜に温かいスープが食べられるのはありがたい。

Lotus LoungeのBún Bò(牛肉ライスヌードルスープ)
Bún Bò(ブンボー)のコーナー。スープの量とチリの加減を自分で調整できるスタイル。深夜のラウンジとしては十分な一品。
Lotus Loungeのサラダバー(氷上)
氷の上に並ぶサラダコーナー。数種類の野菜と調味料が一緒に置かれており、鮮度を保つ工夫がされている。
Lotus Loungeのフードカウンター(フルーツ・デザート)
フードカウンターの一角。ライムが大量に並んでいるあたりはベトナムらしい。デザート類やカトラリーも整備されていた。
Lotus Loungeのドリンクカウンター
ドリンクカウンターにはエスプレッソマシン2台とフルーツウォーターが並ぶ。ベトナム航空の機体をあしらったポスターが壁に掛かっていた。
NASCOラウンジのドリンク冷蔵庫
ラウンジの冷蔵庫エリア。缶ビール、ソフトドリンク、ミネラルウォーターが4扉分補充されており、セルフで自由に取れる。

ラウンジ内にはシャワー室もありますが、今回は使いませんでした。

機内へ

ゲートにはビジネスクラスとエコノミークラスの分岐案内が立っており、優先搭乗で機内へ入りました。機材はBoeing 787-10です。シートポケットの安全カードには「SAFETY INSTRUCTIONS BOEING 787-10 / REVISION NUMBER 03. DATE: JUNE 2025」と記されていました。

搭乗ゲートのビジネス・エコノミー分岐案内
搭乗口に立つビジネスクラスとエコノミークラスの分岐案内。この表示があるだけで優先搭乗のレーンが明確になる。

シート:ゴールドの花柄ファブリック

配置と座り心地

シートは1-2-1の配置で、窓側はコンソールを挟んで独立した形になっています。ファブリックはゴールドカラーに白い花柄の刺繍が施されており、乗り込んだ瞬間にひと目でベトナムの航空会社だとわかるデザインです。個人的には落ち着いた雰囲気で悪くないと思いましたが、好みは分かれるかもしれません。

ベトナム航空ビジネスクラスのシート(窓側全景)
窓側席。787の窓には電動の防眩フィルターが装備されており、ボタンで調光できる。ブラインドを引き下げる手間がなく、就寝中に自然な明るさをキープしたい場合にも便利。
ベトナム航空ビジネスクラスのシート正面
シート正面。ヘッドレストにはVietnam Airlinesのロゴ入りのホワイトカバー。このカバーひとつで清潔感の印象が変わる。
シートのフットウェルと全体配置
フットウェル側から見た全体像。枕と布団、アメニティポーチが事前にセットされている。フット部分に向かって十分なスペースが確保されており、フルフラット時も圧迫感はなかった。
シートサイドのポケットとミネラルウォーター
シートサイドのポケットには搭乗時からミネラルウォーターがセットされていた。安全のしおりや機内誌も同じポケットに収まっている。

コントロールと収納

コンソールにはUSBと電源ポート、シート調整ボタン、IFEのリモコン、読書灯のコントロールがひとまとめになっています。コンソールのボックスを開けると手荷物の一時置きスペースになっており、スマートフォンを収納しながら充電できる動線が自然でした。

コンソールボックスを開いた状態
コンソールを開くと物置きスペースになっている。財布やスマートフォンを収納しながら充電できるので、座席を離れるときに管理しやすい。地味に重宝する設計。
シートのコントロールパネル
左が電源・USB(Type-A)ポート、右がシートリクライニングのコントロール。下部の小型パネルがIFEリモコン。ボタンの配置がシンプルで、暗い機内でも操作に迷わない。

ヘッドホンとIFE

収納ボックスにはヘッドホンがあらかじめ入っていました。ノイズキャンセリング機能はなく、シンプルなオーバーイヤー型です。着陸前に乗務員へ返却する形式で、使い捨てではありません。映像コンテンツを楽しむには問題ない水準でしたが、機内の音を遮断したい場合は自分のイヤホンを持ち込んだほうがいいでしょう。

シート収納ボックスのヘッドホン
収納ボックス内のヘッドホン。Vietnam Airlinesロゴ入りの紙袋に収められており、着陸前に返却する。ノイズキャンセリング機能はないため、エンジン音が気になる人は持参を推奨。

IFEはLotus Starシステムで、映画・テレビ・音楽のコンテンツが揃っています。日本語タイトルも一部含まれていました。4時間弱の路線では十分だと感じました。

Lotus StarのIFEシステム
IFEはLotus Starシステム。映画コンテンツのサムネイルが並ぶトップ画面。リモコンで操作できる。

アメニティはAspinal of London

座席には枕と布団、スリッパが用意されていました。アメニティポーチはAspinal of Londonのネイビーのポーチです。イギリスのレザーブランドで、細かいシボ革仕上げのしっかりとした作りです。

Aspinal of Londonのアメニティポーチ
Aspinal of London(England)のネイビーポーチ。日常使いにも問題ないサイズ感で、持ち帰りにも使いやすい。
機内スリッパ
ベージュのパイル地スリッパ。柔らかめの素材で、フライト中の使用を前提にしたシンプルな設計。

搭乗直後には、ウェルカムドリンクと温かいおしぼりが出ました。ドリンクはハイビスカス系と思われる赤いフルーツドリンクで、ミントが添えられています。深夜の搭乗後にこういう一手間があると、気持ちがすっと切り替わります。

ウェルカムドリンクとおしぼり
搭乗後のウェルカムドリンク。ハイビスカス系の赤いフルーツドリンクにミントが添えられ、温かいおしぼりとセットで提供された。

機内食:ビビンバを選んだ

離陸後しばらくして夕食(Supper)のサービスが始まりました。メニューはシートポケットに入っており、韓国スタイルとアジア・西洋スタイルの二系統が並んでいます。ハノイ→ソウルという路線の性格上、韓国料理のメインが前面に出た構成でした。

VN416のSUPPERメニュー
VN416(ハノイ→ソウル)のSUPPERメニュー。見開きの反対面はVN417(ソウル→ハノイ)のLUNCHメニューになっており、往路と復路で品数の差があることがわかる。

フォーなどのベトナム料理の選択もありましたが、今回はビビンバにしました。牛ひき肉と数種類のナムルが盛られており、サイドにはキムチ、大根サラダ(ムセンチェ)、スープ、白米が付きます。デザートはマンゴープリン。しっかり作られていて、深夜の夕食として満足できる内容でした。

機内食のビビンバ
ビビンバ(Bibimbap)。牛ひき肉、ほうれん草、人参、もやし、きのこ、レタスのナムルが盛られた韓国式混ぜご飯。キムチ、大根サラダ、スープ、白米付き。デザートはマンゴープリン。

ひとつ気になったのは、VN417(ソウル→ハノイ)の昼食ページと見比べると、往路はカナッペや詰め野菜などの前菜が含まれており品数が多い設定になっています。VN416のSUPPERは深夜便という性格もあってやや軽めの構成で、食事の内容を重視する場合はこの差は一応頭に入れておくといいと思います。

フラットにして食後に2時間眠れた

食事が終わった後、シートをフルフラットにして横になりました。毛布を広げると前席のフットウェルに向かって一直線に伸びる形になり、体を伸ばすのに十分なスペースがあります。

フラットベッド状態のシート
フルフラット時の状態。毛布を広げると、奥のフットウェルまで一直線に伸びる。

食後2時間ほど眠れました。仁川着が5時30分で、そこから市内移動が続くことを考えると、この2時間は体のコンディションに効いてきます。エコノミーで一睡もできない状態と比べると、着いてからの動き出しがまるで違います。深夜の短距離便でビジネスクラスに乗る意味は、ほぼここに集約されると感じました。

使用後の毛布と枕
睡眠後の状態。毛布は薄手ながら保温性があり、機内の温度帯で快適に使えた。枕と合わせて使い分けると体への負担が減る。

フルフラットではありますが、完全に区切られた個室タイプのシートではないため、プライバシーは限定的です。ただこれは短距離路線のビジネスクラスとしては一般的な水準で、特別なマイナスポイントとは感じませんでした。

このルート、次も使うと思います

今回のフライトで特別に不満な点はありませんでした。往復62,000ANAマイル+7,820円でこれだけの要素が揃うなら、マイルの使い方として納得感があります。

仁川経由で帰国する旅程を組む場合、このルートはコストと快適さのバランスが取れた使い方になると思います。ベトナム航空をANAマイルで取るこのパターンは、次の旅でも使えると思っています。

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この記事を書いた人

都内在住 / 旅のストラテジスト。
東京を拠点に、マイルとステータスを駆使して「価格以上の感動」があるラグジュアリーな旅を追求する会社員トラベラー。
週末ステイから海外リゾートまで、大人のためのスマートな旅を提案します。
【保有資格】ヒルトンダイヤ / マリオットプラチナ / JGC / SFC / デルタゴールド

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