【宿泊記】モクシー・ウィーン エアポート|15,000ポイントで泊まる空港直結ホテル、地下通路の道順を全部見せます

ウィーン国際空港(VIE)を経由して帰国するとき、前泊のホテルはいつも悩みます。市内まで出る時間はないし、空港周辺にそれほど選択肢があるわけでもない。2025年7月のチェコ旅行の帰りに選んだのが、「モクシー・ウィーン エアポート(Moxy Vienna Airport)」でした。

2025年7月、チェコ旅行の帰路にマリオット・ボンヴォイの15,000ポイントで1泊しました。プラハからウィーンへ移動し、翌朝日本へ戻るというトランジット用途です。結論から言うと、早朝・深夜フライトの前後泊として、これ以上コンパクトにまとまった選択肢はなかったと思います。ただ、ゆっくり過ごすホテルではありません。その点は最初に伝えておきます。

このホテルの最大の特徴は、空港ターミナルから外に出ることなく地下通路でつながっているという点です。道順が少し入り組んでいるので、サインを追いながら実際の経路を写真で確認できるようにまとめました。

ホテル名 Moxy Vienna Airport
所在地 Ausfahrtsstraße 4, 1300 Schwechat, Austria
カテゴリ マリオット モクシーホテルズ(ライフスタイル・ミッドスケール)
アクセス ウィーン国際空港到着ロビーから地下通路で直結、徒歩約10分
主な施設 24時間フィットネス、Grab & Go(24時間売店)、バーラウンジ
予約経路・ステータス マリオット公式アプリからポイント予約(15,000ポイント)/ マリオット プラチナ
宿泊時期 2025年7月(1泊)
目次

15,000ポイントという選択肢

今回はポイント宿泊で1泊15,000ポイントでした。ウィーン市内のマリオット系列(ウィーン・マリオット・ホテル等)やヒルトン系列(ヒルトン・ウィーン・パーク等)は、観光の利便性が高い市内中心部に立地している分、価格帯は一般的にこのモクシーより高めです。エアポートホテルの前後泊という用途に絞ってポイントを使うなら、コストパフォーマンスはよかったと感じています。

プラチナエリートの特典として、チェックイン時に500ポイントまたはF&Bバウチャーのどちらかを選択できました。今回は500ポイントを選択。加えて、室内にウェルカムギフト(水とお菓子)と、バーで使えるドリンク無料チケット1枚が用意されていました。モクシーブランド自体がアップグレードの幅が大きくないため、プラチナ特典はウェルカムまわりでの還元が主になります。

ウィーン空港から市内へ:電車・バスの選択肢

モクシーはあくまでもトランジット用途のホテルですが、市内へ出る場合の選択肢は整っています。空港から市内までは約18kmで、主な移動手段は以下の通りです。

最も速いのはCAT(City Airport Train)で、ウィーン・ミッテ駅まで約16分のノンストップ直通です。料金はオンライン購入で片道€11、自動券売機で€12、車内購入で€14。5:37〜23:37の間、30分間隔で運行しています。ただし、2025年7月はSバーン工事の影響でCATが一部区間で代替バス輸送に切り替わっていました。利用予定の方は事前に公式サイトで運行状況を確認することをおすすめします。

コストを抑えたい場合はSバーン(S7)が片道€4.50〜5.20程度で、所要時間は約25分です。ÖBB特急(Railjet)も同程度の料金でウィーン中央駅まで約16〜18分でアクセスできます。CATとSバーン・Railjetは空港内の同じエリアから発着するため、料金と目的地に合わせて選べます。

バスを使う場合はVienna Airport Bus(VAB)が片道€8〜11程度で、旧市街(モルツィンプラッツ)まで約20分、ウィーン中央駅まで約25分です。電車が停まらないウィーン西駅方面へは、バスが唯一の公共交通手段になります。

タクシーは市内まで約€40〜50、所要約20〜30分です。

もっとも、前後泊の目的でこのホテルを使う場合、市内への移動が必要になるケースはそう多くないかもしれません。翌朝のフライトまでに食事と睡眠を確保する、という使い方なら、ホテル内で完結します。

空港から10分、地下通路の道順を順番に

ウィーン国際空港の到着ロビー
到着ロビー内。正面奥に「Hotel」のアイコンが入ったサインが見えます。まずこのサインを目印に進みます。

到着ロビーに出たら、頭上のサインに「Hotel」のアイコンが表示されている方向へ進みます。地下への入口があり、そこからは基本的に一本道です。動く歩道が整備されており、荷物が多くても移動は楽です。

ウィーン空港地下通路、MOXY Hotelへの案内サイン
地下通路に入ると天井のサインに「MOXY Hotel」の表記が出てきます。動く歩道が続いており、スーツケースを持ったままでも無理なく進めます。
地下通路の分岐点、MOXY Hotel左方向サイン
途中、左折する分岐があります。サインにPc・P4・MOXY Hotelが並んでいるので、MOXYの矢印方向へ進みます。ここを見落とすと通り過ぎます。
地下通路終端、MOXY Hotel右方向
通路の終端付近。「MOXY Hotel→」の表示が出てきてエレベーターが見えます。ここから上がればホテルのエントランスです。

実際に歩いてみると、迷うポイントは左折する分岐一か所だけです。それ以外は一直線で、慣れていない方でも迷わずたどり着けると思います。のんびり歩いても10分かかりません。外に出る必要がまったくないので、ウィーンの冬でも雨天でも天候に左右されずに移動できます。

モクシー・ウィーン エアポートの外観全景
地上から見たホテル外観。ピンクと黒グレーのモクシーらしいカラーリングです。「MOXY EINFAHRT DROP OFF 40m」の看板が出ています。

バーカウンターでのチェックインとウェルカム特典

バーカウンターでのチェックイン、モクシーウィーン空港
チェックインはフロントデスクではなくバーカウンターで行います。カウンター奥に「CHECK IN & OUT」のサインが見えます。右手にはGrab & Goのショーケースが隣接しています。

ホテルに入ると、一般的なフロントデスクはありません。モクシー全店舗に共通する設計で、バーカウンターでチェックインを行います。スタッフはカウンター越しにドリンクチケットを渡しながら手続きをしてくれます。

モクシーのウェルカムカクテルチケット
チェックイン時に渡されるウェルカムカクテルチケット。「Got Moxy」または「Fauxy Moxy」と引き換えられます。全宿泊者への特典で、プラチナの特典とは別に提供されました。
バーカウンターで受け取ったカクテル
チケットと交換したカクテル。バーカウンターを挟んで受け取る形式で、チェックイン直後の一杯は旅の疲れを和らげるのに悪くない演出でした。

ロビー:エアポートホテルらしくない遊び心

モクシーロビーのターコイズフィギュア
ロビーのエレベーター前に置かれたターコイズ色のフィギュア。「Welcome @theMoxy Tag us in your stories」と書かれています。SNSを意識した演出がロビーの随所にあります。
ロビーのウィングバックチェアとシーティングエリア
ロビーのシーティングエリア。ウィングバックチェアが並び、出発待ちや作業に使えます。床から天井までの大きな窓で日中は自然光が入り、明るい空間でした。
ロビーの植物トルソーオブジェ
ロビーに置かれたワイヤーフレームのトルソーに植物が絡まったオブジェ。インダストリアルなデザインの中に有機的な素材を混在させる設えで、空港ホテルらしからぬ雰囲気があります。
モクシーのミーティングルーム、ガラスに名言ステッカー
ガラス張りのミーティングスペース。扉のガラスに「Play is the highest form of research」「Life’s short. Smile while you still have teeth.」などのメッセージが貼られています。

客室:機能的で必要十分

客室入口、ポップアートと荷物ラック
客室のドアを開けて最初に目に入るのがこのポップアート。一般的なホテルとはまるで違う入口です。右手にラゲージラックが見えます。
モクシー客室のクイーンベッド
クイーンベッドが部屋の大半を占めます。ベッドサイドにはネオンライト付きのフロートシェルフが設置されており、スマートフォンや小物を置けます。
室内のウェルカムギフト、水とHARIBO
室内に置かれていたウェルカムギフト。モクシーブランドラベルのコンプリメンタリーウォーターとHARIBOグミが2種類、ガラスの棚の上に「Hello Enjoy your Stay. Moxy」の手書きメッセージとともに置かれていました。プラチナ特典として提供されたものです。
USB-Aとヨーロッパ型コンセント
充電パネル。USB-A×2とC/Fタイプのコンセント(欧州型)が並んでいます。日本のプラグは形状が異なるため変換アダプターが必要です。USB-Cポートはありませんでした。
客室からのエアポートビュー、駐機中の飛行機
客室からの眺め。駐車場の先にウィーン国際空港のターミナルと駐機中の航空機が見えます。景観目的で選ぶ部屋ではありませんが、飛行機好きには撮影スポットになります。

部屋は広くありません。クイーンベッドを置いたらほぼ埋まるくらいの広さで、2名でゆっくり荷解きするには手狭です。モクシーというブランドが最初からそういう設計なので、用途を絞って使うホテルです。クローゼットはなくオープンラックとハンガーバー。短期滞在には十分でした。

防音については、エアポートホテルとして気になるところですが、就寝中に飛行機の音で目が覚めることはありませんでした。

バスルーム

バスルームの洗面台とトイレ
洗面台とトイレ。白を基調としたシンプルな構成で、清潔感があります。収納スペースは少ないですが1泊使いには問題ありません。
シャワーブース、備え付けアメニティ
シャワーブースのみでバスタブはありません。備え付けのアメニティボトルが3本あります。水圧は十分で快適に使えました。歯ブラシなど使い捨てアメニティは置かれていないので持参が前提です。

Grab & Go:深夜でも食事の選択肢がある

Grab & Goのフード棚、サンドイッチとスープ
Grab & Goのフードショーケース。サンドイッチ、スープ、パン類が並んでいます。深夜でも補充されており、到着後すぐに食事が必要な場合も対応できます。
Grab & Goのドリンク冷蔵ショーケース
ドリンクショーケース。ソフトドリンク、ビール、ジュースなど種類が豊富です。支払いはバーカウンターで行います。
Grab & Goのキッチンエリアと電子レンジ
キッチンエリア。電子レンジが設置されており、購入した食品を温められます。早朝4時台でも稼働しているのが実用的でした。

Grab & Goは24時間営業で、深夜到着でもレストランが閉まっている時間帯でも食事が取れます。電子レンジで温めてから部屋へ持ち帰れるのは実際に助かりました。価格は空港内売店と大差なく、円安もあって日本円ではそれなりの金額になりますが、他の選択肢がない深夜帯には十分な設備です。

フィットネス:24時間使えるジム

フィットネスへの廊下、#GYMサインとウォールアート
フィットネスルームへの廊下。赤い「#GYM」サインと、ウィーンの街並みをモチーフにしたカラフルなウォールアートが描かれています。
フィットネスルーム、トレッドミルとFEEL LIKE QUITTINGメッセージ
フィットネスルーム。ガラス越しに「FEEL LIKE QUITTING? THINK ABOUT WHY YOU STARTED.」というメッセージが貼られています。トレッドミルとバイクが窓に面して並んでいます。24時間利用可能、宿泊者は無料です。

フィットネスはトレッドミル、エクササイズバイク、軽めのウエイトが揃った小規模な構成です。本格的なトレーニングには物足りないかもしれませんが、早朝便前に体を動かす用途には十分でした。

ウィーン空港で前後泊するなら

ウィーン国際空港の周辺に大手チェーンの空港直結ホテルは多くなく、モクシーはその中でもマリオット系列という点でポイント利用の選択肢として機能します。市内のヒルトン・ウィーン・パークやウィーン・マリオット・ホテルは観光立地に優れた分、価格帯は高くなります。ポイントを市内の上位ブランドに使わず、空港前後泊に15,000ポイントで充てるという判断は、旅程によっては合理的だと感じました。

ただし、ウィーンを観光目的で訪れる場合は市内のホテルを選ぶほうが動線は良く、このホテルは観光拠点には向いていません。市内へはCATで約16分でアクセスできますが、前後泊の一晩を観光に充てるような使い方は想定しないほうがいいです。フライト前後の数時間をここで過ごす、というのが正しい使い方です。

チェコやオーストリア旅行でのホテル・フライト情報は、Classy Milesの他の記事でも取り上げています。

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この記事を書いた人

都内在住 / 旅のストラテジスト。
東京を拠点に、マイルとステータスを駆使して「価格以上の感動」があるラグジュアリーな旅を追求する会社員トラベラー。
週末ステイから海外リゾートまで、大人のためのスマートな旅を提案します。
【保有資格】ヒルトンダイヤ / マリオットプラチナ / JGC / SFC / デルタゴールド

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