2025年7月、チェコのブルノ滞在で「コートヤード・バイ・マリオット・ブルノ(Courtyard by Marriott Brno)」に宿泊しました。
ブルノはプラハに次ぐチェコ第二の都市。モラヴィア地方の中心でありながら、どこか落ち着いた空気が流れるこの街は、個人的にとてもお気に入りの場所です。今回の滞在先として選んだのは、市内中心部から程よい距離にあるコートヤード。
正直なところ、予約した時点では「機能的で清潔なビジネスホテル」くらいの期待値でした。しかし、その予想は良い意味で完全に裏切られることになります。
マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)のプラチナエリートとして宿泊した結果、案内されたのはホテルにたった1室しかない最上階の「ルーフトップスイート」。
本記事では、そのペントハウスのような客室の全貌や、クオリティの高い朝食、そしてアクセス情報やプラチナ特典について、通常の宿泊記よりもさらに詳しくレビューします。
コートヤード・バイ・マリオット・ブルノへのアクセス
まずはホテルへの行き方から解説します。ホテルはブルノの近代的なオフィスエリアに位置しています。

- タクシー・配車アプリ(Bolt/Uber)
- ブルノ本駅(Brno hlavní nádraží)から車で約5分。
- 荷物がある場合はタクシー利用が最もスムーズです。チェコではBoltが普及しており、安価で移動できます。
- 徒歩
- ブルノ本駅から徒歩15〜20分程度。
- 駅からの道は平坦ですが、石畳のエリアもあるためスーツケースを持っての移動は少し大変かもしれません。身軽な方なら散歩がてら歩ける距離です。
- 路面電車(トラム)
- ホテルの近くには路面電車の駅もあります。
- ブルノ市内はトラム網が発達しているため、観光に出かける際はトラムを利用すると非常に便利です。
デザイン性の高いロビーと館内施設
館内に足を踏み入れると、天井が高く開放的なロビーがゲストを迎えます。
壁一面に描かれた巨大なアートワークや、中央に配された螺旋階段が印象的。無機質になりがちな「コートヤード」ブランドですが、ここの内装は非常にデザインコンシャスで、洗練された雰囲気があります。

ロビーの奥には、コワーキングスペースとしても機能するライブラリーエリアが設けられています。
電源も完備されており、座り心地の良い椅子と適度な静けさがあるため、PCを広げて仕事をするには最適な環境でした。「暮らすように旅をする」デジタルノマドの方にも使い勝手が良いでしょう。

客室レビュー:最上階ルーフトップスイート
今回の予約はスタンダードルームでしたが、チェックイン前にマリオットのアプリを確認すると「ルーフトップスイート」の文字が表示されていました。
フロントでキーを受け取りエレベーターへ。16階建ての最上階、しかもこのフロアには客室がたった1つしかありません。エレベーターのボタンを押すにはカードキーが必要で、セキュリティとプライベート感は抜群です。

エレベーターホールに降り立つと、そこにあるのは「1601号室」のドアだけ。廊下に他のゲストの気配は一切なく、まるでペントハウスに帰ってきたような特別感があります。
リビングルーム:暮らすような心地よさ
重厚なドアを開けると、広々としたリビングルームが広がっています。
床はカーペットではなく、高級感のあるヘリンボーンのフローリング。これが非常に心地よく、靴を脱いで素足で過ごしたくなる温かみがあります。

インテリアは黒と木目を基調としたモダンなデザインで統一。座り心地の良いソファとスタイリッシュな照明が、落ち着いた大人の空間を演出しています。
バルコニーからの眺望を独占
このスイート最大のハイライトは、リビングからそのまま出られるウッドデッキのバルコニーです。
周りに視界を遮る高い建物がないため、ブルノの街並みをパノラマで一望できます。

バルコニー自体も非常に広く、椅子に座って風を感じる時間は格別です。
遠くにはブルノのシンボルである「聖ペトロ・パウロ大聖堂」の尖塔も見えます。特に夕暮れ時、空の色が刻一刻と変わっていく様子を、ここでお酒を飲みながら眺める時間は何物にも代えがたい贅沢でした。

隣室がないため、誰の目も気にせずこの景色を独り占めできるのが、この部屋の真の価値かもしれません。
ミニバーとコーヒーへのこだわり
デスク周りのミニバーも、スイートらしい充実ぶりでした。
特に驚いたのがコーヒーのセットアップです。通常はカプセルが2〜3個置かれている程度ですが、ここでは専用の木箱にデカフェを含む多種類のカプセルがずらりと用意されていました。


「お好きなだけどうぞ」というホテルの気概を感じます。コーヒー好きとしては、これだけで滞在の満足度が大きく上がりました。
ベッドルーム:街とつながるデザイン
リビングの奥には独立したベッドルームがあります。
壁面には、先ほどバルコニーから眺めた大聖堂のシルエットが描かれており、部屋の中にいながらブルノの街とつながっているような感覚になります。

リビングとはレースのカーテンで緩やかに仕切ることができ、開放感を保ちつつプライバシーも確保されています。ベッドの寝心地も素晴らしく、静寂の中で深く眠ることができました。

バスルーム:大理石と置き型バスタブ
バスルームは、壁も床も総大理石調のタイルで仕上げられたラグジュアリーな空間です。
中央には美しい曲線の置き型バスタブ(フリースタンディングバス)が鎮座しています。

バスタブの横には大きな窓があり、ブラインドを開ければ空を見上げながらのバスタイムを楽しめます。シャワーブースは独立しており、レインシャワーの水圧も申し分ありません。
洗面台周りも広々としており、使い勝手は良好です。

アメニティはロクシタン(L’OCCITANE)のヴァーベナシリーズ。通常、コートヤードでは備え付けの独自ブランドが多い中、ここではワンランク上のブランドが採用されていました。爽やかな香りがバスルーム全体に広がります。

トイレは個室タイプで、中に手洗い場も付いています。ヨーロッパのホテルではユニットバスが多い中、このように独立しているのは日本人にとって非常に嬉しいポイントです。


フィットネスジム
館内には宿泊者専用のフィットネスセンターがあります。
テクノジム社製の最新マシンが揃っており、有酸素マシンからフリーウェイト(ダンベルやベンチ)まで一通りカバーされています。


窓が大きく取られているため非常に明るく、朝の光を浴びながら気持ちよく汗を流すことができました。
朝食レストラン
朝食はロビー階のレストランでビュッフェ形式で提供されます。
今回は朝食付きのプランでの滞在でしたので、ゆっくりとレストランでの食事を楽しむことができました。(※通常、素泊まりプランの場合は有料となります)
朝食料金(参考):一人あたり約475 CZK(約3,000円)前後
ビュッフェのラインナップ
料金設定にも納得できる、非常に質の高い朝食でした。
特に印象的だったのは食材の管理です。ハム、チーズ、サラダ、カットフルーツなどのコールドミールは専用の冷蔵ケースに陳列されており、鮮度が完璧に保たれています。


ホットミールはソーセージ、カリカリのベーコン、スクランブルエッグなどの定番が並びます。どれも温かく、味付けもしっかりとしていました。

コーヒーマシンはドイツのWMF社製。ボタン一つで抽出されますが、豆の香りがしっかり立つ本格的な味です。部屋への持ち帰り用カップも用意されている心遣いが嬉しいですね。

こちらが実際にいただいた朝食プレート。オムレツはオーダー可能でした。パンの種類も豊富で、特にハード系のパンが美味しかったです。




マリオット・プラチナエリート特典まとめ
今回の宿泊で適用された、マリオットボンヴォイのプラチナエリート特典をまとめます。
- 客室のアップグレード
- 予約:スタンダードキング
- 結果:ルーフトップスイート(最上階・1室のみ)
- これ以上ない最高のアップグレードをしていただきました。
- ウェルカムギフト
- ポイント(500ポイント)またはアメニティから選択。
- 今回はお部屋にワイン、フルーツ、チョコレートのセットを用意していただきました。このチョコレートが濃厚でワインによく合いました。
- レイトチェックアウト
- 最大16時までのレイトチェックアウトが可能です(空室状況による)。

まとめ
コートヤード・バイ・マリオット・ブルノは、単なるビジネスホテルという枠を超えた、非常に満足度の高いホテルでした。
特に今回の「ルーフトップスイート」での滞在は、ブルノの街を一望できる眺望と、誰にも邪魔されないプライベート感が素晴らしく、記憶に残るものとなりました。通常の部屋でも十分に快適だと思われますが、もしアップグレードされたなら、その滞在は特別なものになるでしょう。
ブルノ駅からは徒歩圏内、タクシーならすぐという立地の良さもあり、観光の拠点としても自信を持っておすすめできます。チェコ・ブルノへ行かれる際は、ぜひ候補に入れてみてください。


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