【サムイ島ホテル3軒比較】マラスカ・ヴァナベル・キンプトン|FHR・ポイント・特典の違いを検証

2026年5月、サムイ島で3つのリゾートホテルに宿泊しました。

選んだのは、ヒルトン・オナーズから予約できるSLHの「マラスカ・サムイ」、マリオット・ボンヴォイのラグジュアリーコレクション「ヴァナベル」、IHGの「キンプトン・キタライ サムイ」です。

3軒ともビーチ沿いのハイクラスホテルですが、実際に泊まってみると、立地も過ごし方もかなり違いました。

さらに今回おもしろかったのが予約方法です。マラスカはヒルトンポイント、ヴァナベルとキンプトンはアメックス・プラチナのFine Hotels + Resorts(FHR)を利用しました。加えて、マラスカではヒルトン・ダイヤモンド、ヴァナベルではマリオット・ボンヴォイのプラチナエリートを保有していました。

同じ旅行で続けて泊まったことで、ホテルそのものの違いだけでなく、ポイント宿泊、FHR、ホテル会員ステータスが滞在にどう影響するのかも比較できました。

この記事では、3軒の立地、予約方法と実際に受けられた特典、客室、朝食、プール、費用を横に並べて、サムイ島でどのホテルを選ぶとよいのか整理します。

目次

サムイ島で宿泊した3軒を比較

まずは今回宿泊した3軒の概要です。

ホテル 系列 エリア 予約方法 宿泊
マラスカ・サムイ SLH/ヒルトン チャウエン ヒルトンポイント 2泊
ヴァナベル ラグジュアリーコレクション/マリオット チャウエンノイ FHR 1泊
キンプトン・キタライ サムイ キンプトン/IHG チェンモン FHR 1泊

すべて2026年5月の同じサムイ島旅行で宿泊しました。

ただし、予約方法がポイントと有償FHRで異なるうえ、利用した会員ステータスも同じではありません。単純に「どのホテルが一番上か」を決めるのではなく、どのような旅行に向いているかを見るための比較です。

先に結論:3軒はこう使い分けたい

ホテル 今回泊まって感じた強み 向いている滞在
マラスカ・サムイ チャウエン中心部の立地とポイント泊 街歩きとリゾートを両立したい旅行
ヴァナベル 海、プール、客室のリゾート感 ホテル中心でゆっくり過ごす大人の旅行
キンプトン・キタライ 施設の充実度とFHR特典 家族旅行やホテル内で完結する滞在

街へ歩いて出たいならマラスカ、海と客室を重視するならヴァナベル、施設の充実度や子ども連れで選ぶならキンプトンというのが、実際に3軒に泊まった後の印象です。

まず立地で3つに分かれる

3軒はすべてサムイ島東側にありますが、エリアが異なるためホテルの外での過ごし方に大きな差があります。

街歩きに便利なチャウエン中心部:マラスカ・サムイ

チャウエンビーチ沿いにあるマラスカ・サムイのエントランス

チャウエンビーチ沿いにあるマラスカ・サムイのエントランス

3軒の中で、ホテルの外へ最も歩いて出かけやすかったのがマラスカ・サムイです。

チャウエン中心部にあり、コンビニ、ランドリー、マッサージ店、ナイトマーケット、ショッピングモールなどへ徒歩で移動できます。

ホテルのプールやビーチで過ごしながら、夕方から街へ出て食事や買い物をするという組み合わせがしやすい立地です。

一方、夜は周辺の店舗やビーチクラブから音楽が聞こえることがありました。完全な静けさよりも、利便性を優先する人に向いています。

海と街のバランスが取れたチャウエンノイ:ヴァナベル

ヴァナベル・サムイのエントランス

ヴァナベル・サムイのエントランス

ヴァナベルは、チャウエンの南側にあるチャウエンノイビーチに面しています。

サムイ国際空港からは車で約20分。ホテルを出てすぐの場所にはセブンイレブンがあり、その周辺にはマッサージ店や食堂もあります。

マラスカほど街歩きに便利ではありませんが、ホテルから一歩も出られないような孤立したリゾートでもありません。水や飲み物をコンビニで買い足せるのは、実際に滞在すると便利でした。

それでも滞在の中心はホテル内です。ビーチ、プール、客室を行き来しながらゆっくり過ごすスタイルが合います。

ホテル内で完結しやすいチェンモン:キンプトン・キタライ

キンプトン・キタライ サムイ前のチェンモンビーチ

キンプトン・キタライ サムイ前のエントランス

3軒の中で最も静かな環境だったのが、チェンモンビーチ沿いのキンプトン・キタライ サムイです。

チャウエンの繁華街から離れているため、ホテルの外へ出る場合はタクシーなどを使う場面が多くなります。

その代わり、敷地内にはメインプール、ビーチ、レストラン、ジム、スパ、キッズクラブまで揃っています。

街へ出ることを前提にするより、「今日はホテルから出ない」と決めて過ごす方が、このホテルの良さを感じやすいと思います。

ポイント、FHR、ステータスで特典はどう変わったか

今回の比較で最も違いが出たのが、予約方法と会員ステータスです。

ホテル 予約方法 ステータス 客室アップグレード 朝食 主なその他特典
マラスカ ヒルトンポイント ヒルトン・ダイヤモンド Comfy with Poolへ 無料
ヴァナベル FHR マリオット・プラチナ プレミアムオーシャンプールスイートへ 2名分無料 100ドルクレジット、16時レイトチェックアウト
キンプトン FHR IHGクラブ会員 なし 2名分無料 3,000バーツクレジット、片道空港送迎

マラスカはポイント泊+ヒルトンダイヤ

マラスカはヒルトンポイントを1泊50,000ポイント、2泊合計100,000ポイントで予約しました。

ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員として宿泊し、予約した通常の客室から、専用プールを備えた「Comfy with Pool」へアップグレード。朝食も無料になりました。

FHRのような館内クレジットはありませんが、現金を使わず2泊でき、客室アップグレードと朝食も利用できたことが大きなメリットでした。

ヴァナベルはFHR+マリオット・プラチナ

ヴァナベルはアメックス・プラチナのFHRで有償予約し、マリオット・ボンヴォイのプラチナエリートとして宿泊しました。

今回受けられたのは、12時からのアーリーチェックイン、客室アップグレード、Kireeでの2名分の朝食、16時までのレイトチェックアウト、100ドルの館内クレジットなどです。

客室はプレミアムオーシャンプールスイートへアップグレードされました。

ここで注意したいのは、FHR自体にも空室状況に応じた客室アップグレードがあり、マリオットのプラチナにもアップグレード特典があることです。そのため、今回のスイートへのアップグレードがどちらの制度によるものだったのかは切り分けられません。

一方、16時までのレイトチェックアウトはFHRの特典です。今回は夕方まで客室とビーチを使えたため、1泊でも滞在時間を長く取れました。

キンプトンはIHGステータスなしでもFHR特典が使えた

キンプトンもFHRで予約しましたが、IHG One Rewardsはクラブ会員で、エリートステータスを持っていませんでした。

FHRには空室状況に応じた客室アップグレードがありますが、今回は適用されず、予約した「ルーム キングベッド リゾートビュー」のままでした。

それでも、2名分の朝食、100ドル相当となる3,000バーツのホテルクレジット、ホテルからサムイ空港までの片道送迎を利用できました。16時までのレイトチェックアウトも案内されましたが、今回は15時にホテルを出ています。

ホテルのエリートステータスを持っていなくても、FHRだけで実用的な特典を受けられた滞在でした。

客室を比較:プール付き2軒とリゾートビュー

マラスカ:Comfy with Pool

マラスカ・サムイのComfy with Poolにある専用プール

マラスカ・サムイのComfy with Poolにある専用プール

マラスカでは、ダイヤモンド特典で「Comfy with Pool」へアップグレードされました。

客室は48.5㎡で、テラス側に専用プールがあります。メインプールやビーチへ出なくても、客室で水辺の時間を作れるのが特徴です。

チャウエンの街歩きから戻ってきて、そのまま部屋のプールに入るという使い方ができるため、リゾートと街を両方楽しみたい滞在によく合っていました。

ヴァナベル:プレミアムオーシャンプールスイート

ヴァナベルの客室からプール越しに見える海

ヴァナベルの客室からプール越しに見える海

今回の3室の中で、客室そのもののリゾート感が最も強かったのはヴァナベルです。

アップグレードされたプレミアムオーシャンプールスイートは、ベッドから正面に海が見え、テラスには水深1.2mのプライベートプールがあります。

部屋にいながら海とプールの両方を楽しめるため、ホテルの外へ出る必要をほとんど感じませんでした。

ただし、今回はアップグレード後の客室です。同じFHR予約でも、空室状況によって客室カテゴリーは変わるため、この部屋を前提にホテルを比較しない方がよいと思います。

キンプトン:キングベッド・リゾートビュー

キンプトン・キタライ サムイのキングベッド・リゾートビュー客室

キンプトン・キタライ サムイのキングベッド・リゾートビュー客室

キンプトンは予約したキングベッド・リゾートビューのままで、客室アップグレードはありませんでした。

専用プールやオーシャンビューはありませんが、独立したバスタブとシャワーブース、十分な収納などがあり、標準カテゴリーでも客室の造りに不足は感じませんでした。

ヴァナベルやマラスカとは今回の客室カテゴリーが異なるため、「キンプトンだけ部屋が劣る」という比較ではありません。アップグレードの結果まで含めて、今回実際に泊まった3室を並べたものです。

朝食は3軒とも無料、利用できた理由は異なる

ホテル 朝食会場 形式 無料になった理由
マラスカ Cabanas Koh Samui アラカルト+ビュッフェ ヒルトン・ダイヤモンド特典
ヴァナベル Kiree ビュッフェ中心+一部オーダー FHR特典
キンプトン BOHO Thai Lifestyle Café ビュッフェ+アラカルト FHR特典

結果だけを見ると3軒とも朝食無料ですが、マラスカと残り2軒では仕組みが違います。

マラスカはヒルトン・ダイヤモンド特典で無料。ヴァナベルとキンプトンはFHRに含まれる2名分の朝食を利用しました。

朝食内容にもそれぞれ特徴があります。

マラスカはアラカルトとビュッフェを組み合わせる形式で、タイ料理、洋食、ヘルシーメニュー、ドリンクまで選択肢が多く、2泊しても試しきれないほどでした。

ヴァナベルはKireeで海を眺めながら食べられるのが印象的です。ビュッフェを中心に、一部の料理はオーダーできます。

キンプトンはビュッフェに加えて、テーブルのQRコードからエッグベネディクトやアボカドトーストなどを注文できました。ライブキッチンの卵料理もあります。

3軒とも朝食の満足度は高く、今回の滞在では「朝食の有無」よりも、会場の雰囲気や提供方法で選ぶ方が違いを感じやすいと思います。

プールと施設で比べる

海とプールを重視するならヴァナベル

ヴァナベルのメインインフィニティプール

ヴァナベルのメインインフィニティプール

3軒の中で、海とプールを中心に過ごしたいと思ったのはヴァナベルです。

深い青のタイルを使ったメインプールには屋根付きのカバナが並び、目の前にはチャウエンノイビーチがあります。

海は遠浅で波も比較的穏やかでした。今回の客室にはプライベートプールもあったため、客室、共用プール、ビーチの3か所を行き来できます。

1泊だけでは時間が足りないと感じたのも、このホテルでした。

家族で泊まるならキンプトン

キンプトン・キタライ サムイのメインプール

キンプトン・キタライ サムイのメインプール

施設の種類が最も多かったのはキンプトンです。

メインプールとチェンモンビーチに加え、キッズクラブ「JUNIO」、24時間利用できるジム、サウナやスチーム、レストランなどがあります。

JUNIOは独立した建物になっており、船をモチーフにした大型遊具や砂場も用意されています。

今回比較した3軒の中で、子ども連れを前提にホテルを選ぶなら、最初に候補に入れたいのはキンプトンです。

マラスカは街とホテルを行き来しやすい

マラスカにも共用プールとビーチがありますが、ヴァナベルやキンプトンのように広い敷地の中だけで一日を過ごすタイプとは少し性格が違います。

客室、プール、ビーチ、レストランの距離が近く、必要ならすぐにチャウエンの街へ出られることが強みです。

専用プール付きの客室へアップグレードされた今回は、昼は街へ出て、戻ってから部屋のプールに入るという過ごし方ができました。

実際に使ったポイントと宿泊料金を比較

ホテル 今回の支払い 主な付帯特典
マラスカ 50,000ポイント/泊
2泊100,000ポイント
ダイヤ特典で朝食・客室アップグレード
ヴァナベル 77,558円/1泊 FHRの朝食、100ドルクレジット、16時チェックアウトなど
キンプトン 60,924円/1泊
実際の支払い55,924円
FHRの朝食、3,000バーツクレジット、片道空港送迎など

マラスカは1泊50,000ヒルトンポイント、2泊で合計100,000ポイントを利用しました。

Classy Milesでは、比較するときの目安としてヒルトンポイントを1ポイント=0.5円程度で考えています。この基準なら、100,000ポイントは約5万円相当です。ただし、これは当サイト独自の判断基準であり、ホテルの現金販売価格を表しているわけではありません。

ヴァナベルは1泊77,558円。キンプトンは60,924円で、アメックスのトラベルクレジット5,000円を利用したため、実際の支払いは55,924円でした。

ヴァナベルとキンプトンにはFHRの館内クレジットも付きました。ただし、これは宿泊料金から直接値引きされるものではなく、対象となるホテル内の飲食などに利用する特典です。

そのため、「77,558円から100ドルを引けばヴァナベルの実質宿泊料金」という単純な比較はしていません。朝食、館内クレジット、送迎、レイトチェックアウトなどを実際に使うかによって、FHRの価値は変わります。

また、今回はヴァナベルがスイートへアップグレードされ、キンプトンは予約した客室のままでした。支払額だけを並べても、実際に泊まった部屋の条件が同じではない点には注意が必要です。

目的別に選ぶならどのホテルか

街歩きとリゾートを両方楽しむならマラスカ

コンビニ、ランドリー、マッサージ店、ナイトマーケット、ショッピングモールへ歩いて出かけられる立地は、ほかの2軒にはない強みです。

ホテル内にもプールとビーチがあり、今回のようにComfy with Poolへアップグレードされれば、客室でもリゾートらしい時間を過ごせます。

ヒルトンポイントを使いながら2泊、3泊と滞在し、街歩きも組み合わせたい人に合うと思います。

海と客室を重視するならヴァナベル

今回の滞在で、最も「リゾートに来た」と感じたのはヴァナベルでした。

チャウエンノイビーチの海、メインプール、緑の多い敷地に加え、今回は客室からも海を正面に眺められました。

FHRなら2名分の朝食、館内クレジット、16時までのレイトチェックアウトがあるため、1泊でもホテルにいられる時間を長く取れます。

ただ、実際に泊まると1泊では惜しいと感じました。ホテル中心で過ごすなら2泊以上にしてもよいと思います。

家族旅行やFHR単体で特典を取りたいならキンプトン

キッズクラブ、プール、ビーチ、ジム、レストランまで敷地内に揃っているため、家族旅行ではキンプトンが使いやすいと思います。

今回私はIHGのエリートステータスを持っていませんでしたが、FHR経由で朝食、3,000バーツのホテルクレジット、空港送迎などを利用できました。

客室アップグレードはありませんでしたが、ホテルのステータスを持っていなくても、FHRの特典を使って滞在内容を充実させられることが分かった1泊です。

まとめ:サムイ島の3軒は「街・海・施設」で選びやすい

同じ旅行でマラスカ・サムイ、ヴァナベル、キンプトン・キタライ サムイに泊まってみると、3軒の役割はかなり明確でした。

チャウエンの街歩きとホテル滞在を両方楽しみたいならマラスカ。海とプール、客室を中心にリゾートらしい時間を過ごすならヴァナベル。ホテル内の施設を使いながら家族で過ごすならキンプトンが選びやすいと思います。

もう一つ印象に残ったのが、予約方法の違いです。

マラスカではヒルトンポイントとダイヤモンド特典を組み合わせ、2泊をポイントだけで予約しながら、朝食と客室アップグレードを利用できました。

一方、ヴァナベルとキンプトンではFHRを使い、ホテルのエリートステータスだけに頼らず、朝食、館内クレジット、レイトチェックアウトなどを利用しています。

今回の3滞在を見る限り、「どのホテルが一番豪華か」だけではなく、自分が持っているポイント、ホテルステータス、FHRをどのホテルで使うかまで考えると、サムイ島のホテル選びはかなり変わってきます。

私自身がもう一度選ぶなら、街に出る日を作るならマラスカ、ホテルからほとんど出ない旅行ならヴァナベル、家族で長く滞在するならキンプトンという使い分けをします。

3軒それぞれの宿泊記

客室、朝食、プール、特典の詳しい内容は、それぞれの宿泊記で写真とともに紹介しています。

比較条件について。宿泊料金、必要ポイント数、客室アップグレード、朝食、FHR特典、ホテル会員特典などは、2026年5月に実際に宿泊した際の内容です。料金や必要ポイント、アップグレード、提供サービスは宿泊日や予約条件、空室状況によって変更される場合があります。

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この記事を書いた人

会社員として働きながら、年間約50泊のホテル滞在と国内外のフライトを記録しています。これまで約30か国を訪問し、ヒルトン・ダイヤモンド、マリオット・プラチナ、JGC、SFC、デルタ・ゴールドの特典を実際に利用。宿泊料金、ポイント、アップグレード、ラウンジ、朝食などを、良かった点と気になった点の両方を含めて紹介しています。

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