【搭乗記】中国東方航空 MU709便 ビジネスクラス|上海(PVG)→マドリード(MAD) 快適シートでヨーロッパへ

こんにちは、Classy Milesです。

※本記事は2025年8月搭乗時の情報を基に作成しています。

「ヨーロッパへ行きたいけれど、フライト時間が長すぎて腰が重い…」
最近の国際情勢による迂回ルート問題で、そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、私が今回の渡航で選んだのは「中国東方航空(China Eastern Airlines)」。上海(浦東)からマドリードへ向かうMU709便です。

このフライトを選んだ理由は、シンプルかつ強力な二点に尽きます。
一つは「ロシア上空を飛行できるため、移動時間が圧倒的に短い」こと。
そしてもう一つは、「Trip.comでの有償発券が驚くほどリーズナブルだった」ことです。

今回は、上海・浦東空港の豪華ラウンジ体験から、最新鋭機材A350-900の個室型ビジネスクラス、そして機内食の全貌まで、豊富な写真と共に徹底解剖します。「中国系のエアラインって実際どうなの?」という疑問への、一つの答えをお届けできるはずです。

今回のフライトのハイライト

  • 圧倒的な時短:実飛行時間は約12時間!ロシア上空通過の恩恵。
  • 驚異のコストパフォーマンス:お盆時期でも往復約32万円を実現。
  • 最新の個室シート:A350搭載のドア付き個室はプライバシー抜群。
目次

発券戦略:Trip.comで実現する「32万円」の衝撃

まずは、今回のチケットがいかに「投資対効果」が高かったかをご説明します。
今回はTrip.comを利用し、東京ー上海ーマドリードの往復航空券を購入しました。

驚くべきはその価格です。お盆のピークシーズンを含む日程にも関わらず、往復総額で約325,000円(燃油サーチャージ・諸税込み)で発券できました。
他社のビジネスクラスが軒並み高騰し、南回りで時間もかかる中、この「最短ルート&この価格」は破壊的です。

もちろん全区間ビジネスクラス。さらにスカイチーム加盟航空会社なので、デルタ航空などのマイルもしっかり積算されます。
「安かろう悪かろう」ではなく、賢く手配すればラグジュアリーな旅はもっと身近になります。

フライトログ:実録!ロシア上空ルートの「速さ」

実際に搭乗した際のフライトデータがこちらです。
ロシア上空を通過することが、どれほどの時短効果をもたらすか、数字が如実に物語っています。

便名 MU709
区間 上海(PVG) ➝ マドリード(MAD)
出発時刻(実績) 01:08 AM
到着時刻(実績) 06:06 AM
飛行時間 11時間58分

出発こそ少し遅れましたが、到着は定刻(07:40)よりも1時間半以上早い早朝6時過ぎ
飛行時間はなんと12時間を切りました。南回りのフライトが14〜15時間かかることを考えると、この「2〜3時間の差」は体力的に非常に大きいです。

地上体験:上海・浦東空港ラウンジのリアル

上海での乗り継ぎ時間は、中国東方航空の本拠地である浦東国際空港のフラッグシップラウンジで過ごしました。
規模が非常に大きく、食事のラインナップも「さすが本場」と唸らせる充実ぶりです。

上海浦東空港ラウンジのエントランスサイン
ラウンジへの案内表示。VIPラウンジは複数箇所にありますが、指定ラウンジを利用しました。エスカレーターを上がると、広大な空間が広がっています。
中国東方航空ラウンジのレセプション
大理石調で統一された高級感のあるレセプション。スタッフの対応もテキパキとしており、スムーズに入室できました。

必食のヌードルバーと点心

このラウンジの最大の魅力は、オーダー式のヌードルバーと豊富な点心類です。
「機内食もあるし…」と思いつつ、ついつい手が伸びてしまうラインナップでした。

ヌードルバーのメニュー
ヌードルバーの定番メニュー「東東三味(MU Noodle)」。魚団子や野菜がトッピングされた、上海らしいあっさりとしたスープ麺です。注文してから目の前で茹で上げてくれます。
蒸篭に入った点心
熱々の蒸篭には肉まんやシュウマイなどが用意されています。皮も具もしっかりしており、冷凍食品とは違う「本場の味」を楽しめます。

ホットミールやサラダバーも充実しており、食事に困ることはありません。

サラダ・フルーツバー
新鮮な野菜やフルーツも豊富。長時間のフライト前にビタミン補給ができるのは嬉しいポイントです。
デザートケース
ケーキや大福のようなスイーツも冷蔵ケースにずらり。食後のコーヒーのお供に最適です。

ドリンクもソフトドリンクからアルコールまで幅広く揃っています。

ドリンク冷蔵庫
ビールやソーダ類がぎっしり詰まった冷蔵庫。自分のペースで自由に取れるスタイルです。
ワインとパンコーナー
ワインやスピリッツ類も用意されています。カトラリーやグラスも清潔に保たれていました。

特に印象的だったのが、バーカウンターの存在です。
照明が落とされたシックな雰囲気で、出発前にカクテルを楽しむこともできます。

ラウンジ内のバーカウンター
ラウンジ奥にあるバーエリア。ここだけ少し大人の雰囲気が漂っており、静かに過ごしたい方にはおすすめのエリアです。

シート詳細:Thompson Vantage XLの完成度

ラウンジでくつろいだ後は、いよいよ搭乗です。
今回アサインされた機材はA350-900。搭載されているのは、個室型ビジネスクラスとして定評のある「Thompson Vantage XL」です。

中国東方航空 A350 ビジネスクラス キャビン全景
機内に足を踏み入れた瞬間、予想を裏切るシックな空間が広がります。ベージュのレザーと落ち着いた木目調パネルのコンビネーションは非常に上品。1-2-1のスタッガード配列で、どの席からもスムーズに通路へアクセスできる「自由」が約束されています。

「個室」に変わる瞬間

このシートの真骨頂は、通路側のスライドドアを閉めた時に発揮されます。

スライドドアを閉めて個室化した状態
ドアを閉めた瞬間、通路の喧騒がふっと遠のく感覚。壁の高さも絶妙で、圧迫感を感じさせずに視線だけを遮ってくれます。「機内」というパブリックな場が、一瞬にして「自分だけの書斎」に変わる魔法のようなギミックです。
大型モニターと個室内の様子
目の前には18インチクラスの大型モニター。周囲が囲まれているため、映画を見始めた時の没入感が段違いです。サイドテーブルの温かいアンビエントライトが、冷たくなりがちな機内の雰囲気を優しく和ませてくれます。

細部に見るこだわり

シートのディテールを見ていきましょう。

ヘッドレストの刺繍
ヘッドレストには、主張しすぎない上品な花柄の刺繍があしらわれています。レザーはずっと触れていたくなるほど柔らかく、長時間のフライトでも背中が蒸れにくい上質な素材が使われていると感じました。
広々とした足元のオットマン
ビジネスクラスの快適性を左右するのが、この足元の広さ(フットウェル)。幅・奥行き共に十分すぎるスペースがあり、靴を脱いで思いっきり足を伸ばしても、つま先が壁に当たるストレスは皆無でした。

機能性と電源まわり

ビジネスパーソンにとって重要な、デスク周りの機能性も検証します。

サイドテーブルと収納スペース
サイドテーブルはノートPCを広げても余裕のある広さ。すぐ横にはヘッドフォンフックや深さのある小物入れがあり、パスポートやスマホなど、散らかりがちな身の回りの品をスマートに収納できます。
液晶シートコントローラー
シート操作は、物理ボタンではなくモダンな液晶タッチパネル式。レスポンスも良く、リクライニングの微調整から読書灯のコントロールまで、スマホ感覚で直感的に操作できました。
電源ポートとワイヤレス充電
特筆すべきは充電環境です。ユニバーサル電源に加え、なんとワイヤレス充電パッド(Qi)を完備。「ケーブルを出さずに、置くだけで充電」という自宅と同じ環境が、空の上で再現されていることに感動します。

アメニティ

搭乗時には、すでにシートにアメニティがセットされていました。

アメニティポーチと水
座席に着くと、ふかふかの枕とブランケット、そしてミネラルウォーターがお出迎え。離陸前のバタバタした時間に「自分の基地」が既に完成している安心感。アメニティポーチもシンプルながら必要なものが詰まっています。

シート周りの個人的評価

  • プライバシー:ドアを閉めた時の個室感はファーストクラス並み。
  • 収納力:足元の靴入れやサイド収納が豊富で、床に物を置かなくて済む。
  • テック環境:ワイヤレス充電の配置が絶妙。寝ながらスマホを置ける。

機内食体験:上海発ケータリングの実力

今回は上海(浦東)発ということで、本場の味を期待して中華料理のコースを選択しました。

ウェルカムサービス

ウェルカムドリンクのオレンジジュース
着席して一息つくと、すぐにCAさんが笑顔でウェルカムドリンクを運んできてくれます。冷えたオレンジジュースと、湯気が立つほど温かいおしぼり。プラスチックカップではなく、重みのあるグラスで提供される点に、サービスの質の高さを感じます。

メニューチェック

水平飛行に入ると、しっかりとした装丁のメニューブックが配布されました。

メニューのイントロダクション
「Eastern Sky Chef Gourmet In The Air」と題されたこだわりのメニュー。単なる機内食ではなく、空の上で美食を楽しんでもらおうという航空会社の気概が伝わってくるイントロダクションです。
ドリンクメニュー
ドリンクはシャンパンをはじめ、赤白ワイン、ビール、各種スピリッツと充実のラインナップ。食事に合わせてペアリングを楽しむのも、ビジネスクラスならではの贅沢な時間の使い方ですね。
フードメニュー
メインディッシュはなんと4種類から選択可能。どれも魅力的で迷いましたが、今回は中華の王道「Braised Beef with Mushroom(牛すね肉のキノコ煮込み)」をチョイスしました。

ディナーコース

テーブルクロスが敷かれ、いよいよディナーのスタートです。

前菜
まずは前菜の「鶏肉とカボチャのマリネ」。しっとりとした鶏肉に酸味の効いたマリネが絡み、食欲を一気に刺激します。添えられたガーリックトーストも温かくカリッとしていて、細部まで手抜きがありません。
メインの牛肉料理
そしてメインの牛肉煮込み。これが驚きの一皿でした。お箸を入れるだけで崩れるほどホロホロに煮込まれた牛肉からは、八角などのスパイスがほのかに香り、本格的な中華レストランの味そのもの。ご飯が進んで困るほどの美味しさです。
フルーツ盛り合わせ
食後のデザートには、色鮮やかなフルーツの盛り合わせを。乾燥した機内でいただく瑞々しいメロンやスイカは、どんな高級なケーキよりも身体に染み渡る「最高のご馳走」です。

フルフラットでの睡眠

食事を終えると機内はナイトモードへ。ここからは睡眠の時間です。

フルフラットにしたベッド
シートを倒すと、完全なフルフラットベッドに早変わり。シートの繋ぎ目の凹凸もほとんど気にならず、備え付けの大きな枕を使えば、そこはもうホテルのベッド。12時間のフライトがあっという間に感じるほどの快適な寝心地でした。
ベッドで寝ながら見るマップ
横になりながらぼんやりとフライトマップを眺める贅沢な時間。ドアを閉め切っているので、通路を行き交う人の気配も全く気になりません。まさに「空飛ぶネットカフェ」のような居心地の良さです。

到着前の朝食

マドリード到着の約2時間前、優しい照明と共に朝食のサービスが始まります。

朝食メニュー
朝食も洋食(卵料理など)と中華(お粥)から選択可能。長旅で疲れた胃腸を労わるため、迷わず中華のお粥セットをお願いしました。
中華風の朝食セット
出汁の効いた優しい味付けのお粥(Millet Congee)が、寝起きの身体にじんわりと染み渡ります。サイドには点心とエッグタルトまで付いていて、朝から本格的な飲茶気分を味わえました。

水回りの清潔感

意外と重要なのが、トイレの清潔さや設備です。ここにも中国東方航空の進化が見られました。

ラバトリー全景
木目調で統一されたラバトリーは、清潔感があり広々としています。フライト中盤以降に利用した際もきれいに清掃されており、CAさんがこまめにメンテナンスしている様子が伺えました。
自動水栓のシンク
シンクはタッチレスの自動水栓。どこにも触れずに手を洗えるので非常に衛生的です。水温調整も可能で、こうした細かい設備のアップデートが、長距離フライトのストレスを軽減してくれます。

マイル戦略:デルタ航空スカイマイルの大量獲得

今回のフライトで特筆すべきもう一つのメリットが、マイルの還元率です。

中国東方航空はスカイチームに加盟しているため、デルタ航空の「スカイマイル」に積算することが可能です。予約クラスにもよりますが、ビジネスクラスであれば非常に高い積算率が期待できます。

今回の獲得マイル

  • 区間:上海(PVG) ➔ マドリード(MAD)
  • 獲得マイル:片道 15,026マイル

※予約クラスや会員ステータスによって変動します。

【要注意】「自動付与」の罠!カウンターでの確認が運命を分ける

ここで一つ、絶対に覚えておいていただきたい重要な注意点があります。

基本的に、どこのマイレージプログラムにも積算されていない状態であれば、帰国後にデルタ航空へ「事後登録」を申請することが可能です。

しかし、「意図せず中国東方航空のマイレージ(Eastern Miles)に積算されてしまう」という事故が多発しています。もし一度でも中国東方航空側にマイルが付いてしまうと、後からデルタ航空へ付け替えることはほぼ不可能です。

「事後登録すればいいや」と油断していると、システムが勝手に東方航空のアカウントを紐付けてしまったり、連携ミスでデルタに入っていない等のトラブルが起きがちです。確実にデルタのマイルを獲得するために、以下の2点を徹底してください。

  • 1. チェックイン時に口頭で「デルタマイルを付与して欲しい」と明確に伝える。
  • 2. 発券された搭乗券を見て、デルタの会員番号(DLxxxxxxx)が印字されているかその場で確認する。

片道15,000マイルは、国内線特典航空券に相当する大きな価値があります。この一瞬の確認を怠って泣きを見ないよう、くれぐれもご注意ください。

飛行ルートの優位性

最後に、このフライト最大のメリットである飛行ルートについて触れておきます。

ロシア上空を通過するフライトマップ
マップをご覧ください。見事にロシア上空を一直線に横断しています。多くの航空会社が南回りの迂回ルートを強いられ、飛行時間が大幅に伸びている中、この「最短距離」を飛べるのは中国系キャリアだけの特権。時間的にも体力的にも、このアドバンテージは計り知れません。

まとめ:中国東方航空ビジネスクラスは「アリ」か?

20枚以上の写真と共に振り返ってきましたが、結論として「積極的に選びたい、非常にコスパの高い選択肢」だと断言できます。

Trip.comを活用したリーズナブルな価格設定に加え、A350の最新ハードウェア(ドア付き個室)は、欧米メジャーキャリアに勝るとも劣らない快適性を提供してくれました。そして何より、ロシア上空通過による「時短」と、スカイチーム加盟による「デルタ航空マイルの大量積算」は、旅慣れた方にとってあまりにも大きな魅力です。

「中国系はちょっと…」と敬遠していた方も、次のヨーロッパ渡航ではぜひ候補に入れてみてください。きっと、良い意味で期待を裏切られるはずです。

MU709便 フライト基本情報

航空会社 / 便名 中国東方航空 (China Eastern Airlines) / MU709
区間 上海・浦東 (PVG) ➔ マドリード (MAD)
機材 Airbus A350-900
シート Thompson Vantage XL (ドア付き個室タイプ)
アライアンス スカイチーム (デルタ航空マイル積算可)
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この記事を書いた人

都内在住 / 旅のストラテジスト。
東京を拠点に、マイルとステータスを駆使して「価格以上の感動」があるラグジュアリーな旅を追求する会社員トラベラー。
週末ステイから海外リゾートまで、大人のためのスマートな旅を提案します。
【保有資格】ヒルトンダイヤ / マリオットプラチナ / JGC / SFC / デルタゴールド

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