こんにちは、Classy Milesです。
※本記事は2025年7月搭乗時の情報を基に作成しています。
かつて、日本からヨーロッパへの「最短最速」ルートとして名を馳せたフィンエアー。
国際情勢の変化により、現在はロシア上空を迂回し、北極圏を越える新ルートで運航されています。
「13時間以上のフライトは長すぎる…」と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、今回私が搭乗した2025年7月のAY62便は、革新的なビジネスクラスシート「AirLounge」のおかげで、その長さを微塵も感じさせないほど快適でした。
今回は、実際のフライトデータ(飛行時間や機材)と共に、既存の航空座席の概念を覆すシート体験から、北欧デザインが光る機内食まで、撮りためた写真と共に余すところなく「完全版」としてお届けします。
AY62便 ビジネスクラス滞在のハイライト
- リクライニングしない!?「AirLounge」の驚くべき居住性
- イッタラのグラスで楽しむ「名物ブルーベリージュース」
- 予定より1時間早着!北回りルートの実録データ
フライトログ:北極圏を越える12時間の旅
まずは、今回のフライトのスペックを整理します。
搭乗したのは夏休みシーズン真っ只中の7月。機材は「サンタクロース」のステッカーが貼られた特別塗装機(OH-LWA)でした。
| 航空会社 / 便名 | フィンエアー (AY) / AY62 |
|---|---|
| 搭乗時期 | 2025年7月 |
| ルート | 東京(HND) ➝ ヘルシンキ(HEL) |
| 機材 | Airbus A350-900 (OH-LWA) |
| 飛行時間 | 12時間00分(実測) |
特筆すべきは飛行時間です。スケジュール上は約13時間50分の予定でしたが、当日は偏西風の影響か、なんと12時間ちょうどでヘルシンキに到着しました。
「北回りは時間がかかる」というイメージがありますが、日によってはこれほどスムーズに移動できることもあるようです。

シート:これが「座席」の最終形態。「AirLounge」
機内に足を踏み入れた瞬間、その異次元のデザインに息を呑みます。
濃紺と白、そして木目調のアクセントが織りなす空間は、まるでヘルシンキにあるモダンな高級ラウンジそのもの。

こちらが噂の「AirLounge」です。最大の特徴は、「リクライニング機能を敢えてなくした」という逆転の発想。
機械的なギミックを排除することで、幅広で深い、ソファのような巨大な居住スペースを生み出しました。

高いシェルに囲まれているため、プライバシー性は抜群。
座る、あぐらをかく、クッションを抱えて横座りする…まるで自宅のリビングにいるかのように、12時間のフライトを「自由な姿勢」で過ごすことができます。

就寝時は、足元のオットマンと座面をつなげることで、完全なフルフラットベッドに変化します。
機械的なリクライニングがないため、寝返りを打っても「背中に当たる硬い金具」の感触が一切ありません。これは革命的な寝心地です。

ベッドメイキングはセルフサービスですが、それもまた「自分の城」を作るようで楽しい時間です。

機内食:名物「ブルーベリージュース」と北欧の味
フィンエアーの旅の楽しみは、味覚だけではありません。
提供される食器やカトラリーに至るまで、フィンランドデザインの粋が集められています。
イッタラのグラスで「名物」を味わう
ウェルカムドリンクとしていただいたのは、フィンエアー名物の「ブルーベリージュース」。
イッタラ(Iittala)の伝説的なグラス「ウルティマ・ツーレ」で提供されます。ラップランドの氷が溶ける様を表現したこの美しいグラスで飲むと、ただのジュースが特別な一杯に変わります。

洗練されたディナーコース
離陸後のディナーは、前菜2種とメインディッシュから選ぶスタイル。
ワンプレートでの提供ですが、器のデザインや盛り付けが美しく、機内食とは思えないクオリティです。

実際に提供された食事がこちら。コンパクトにまとまっていますが、ボリュームは十分です。
ナプキンやカトラリーに至るまでマリメッコのデザインで統一されている点にもご注目ください。

前菜の「帆立のムース」は濃厚でクリーミー。冷えた白ワインとの相性が抜群でした。

メインディッシュに選んだチキンは、パサつきが一切なくしっとりと柔らかい仕上がり。ソースの塩味も絶妙でした。

到着前の優しい朝食
ヘルシンキ到着の約2時間前に朝食が提供されます。
今回はエッグベネディクトとソーセージ。日本の「高千穂牧場」のヨーグルトも添えられており、胃に負担をかけない優しい味わいで目覚めの体を整えます。

設備とアメニティ:機能美の極致
AirLoungeの真価は、その快適な「広さ」だけでなく、徹底的に考え抜かれた機能美にもあります。
手元の収納にはヘッドフォンが、サイドテーブル下にはPCやカメラをまとめて放り込める巨大な収納スペースが完備されています。

特に感動したのが、このサイド収納の大きさです。離着陸時以外は蓋を開けておけば、必要なものにすぐアクセスできる「自分だけの道具箱」として使えます。

電源周りもUSB-A、USB-C、ユニバーサルコンセントを完備しており、充電環境に不安はありません。

持ち帰りたくなるアメニティ
アメニティポーチはもちろんマリメッコ。時期によって柄が変わるので、コレクター心をくすぐられます。

機内で靴を脱いでリラックスするのは、長距離フライトの疲れを軽減する鉄則。しっかりとした厚みのあるスリッパが用意されているのは嬉しいポイントです。

ラバトリーには、フィンランドのナチュラルコスメブランド「SEES」のハンドソープとローションが。手を洗うたびに森のような清々しい香りに包まれ、リフレッシュできます。

機齢の若いA350ということもあり、水回りは非常に清潔。鏡も大きく照明も明るいので、着陸前の身だしなみチェックも快適に行えました。

プレミアムエコノミーとエコノミーの様子
今回はビジネスクラスを利用しましたが、後方のキャビンも少し覗いてみました。
新設されたプレミアムエコノミーは、シートピッチも広く、レッグレスト完備で非常に快適そうでした。

エコノミークラスにも、各席にマリメッコのクッションが置かれています。
どのクラスに乗っても「フィンランドデザイン」を感じられる統一感は、さすがデザイン大国のフラッグシップキャリアです。

JALマイルで発券する価値はあるか?
今回はJALマイルを利用した特典航空券で搭乗しました。
必要マイル数は往復で110,000マイル。これに加えて、燃油サーチャージや諸税で約9万円の支払いが必要です。
一見高く感じるかもしれませんが、夏休みシーズンにこの路線のビジネスクラスを有償で購入しようとすると、80万円〜100万円を超えることも珍しくありません。
そう考えると、マイルを使うことで1マイルあたり約7〜9円という驚異的な価値を生み出せた計算になります。
「マイルを貯めてビジネスクラスに乗る」。その目標を叶えるのに、これほどコストパフォーマンスが良く、かつ体験価値も高い選択肢はそう多くありません。マイルを貯めている方は、ぜひ狙ってみる価値があると断言します。
まとめ:12時間を「楽しむ」ための最高の選択
「北回りは時間がかかる」と覚悟していましたが、終わってみればあっという間の12時間でした。
AirLoungeの快適なプライベート空間と、スムーズな運航のおかげで、到着後の疲れも最小限に抑えられました。
単なる移動手段ではなく、それ自体が旅の目的になり得るクオリティ。
フィンエアーの最新ビジネスクラスは、間違いなく「空飛ぶ北欧の特等席」でした。次のヨーロッパ旅行、移動そのものを楽しむために、あえてこの翼を選んでみてはいかがでしょうか。
AY62便 フライト基本情報(2025年7月搭乗時)
| 航空会社 / 便名 | フィンエアー (AY) / AY62 |
| ルート | 東京(HND) ➝ ヘルシンキ(HEL) |
| 機材 | Airbus A350-900 |
| クラス | ビジネスクラス (AirLounge) |
| 発券方法 | JALマイル特典航空券 |
| 必要マイル/諸税 | 110,000マイル(往復)/ 90,560円 |


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